ニチコンは2014年11月19日、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI」に対応した給電設備「EVパワー・ステーション」を発表した。高機能モデルの価格は78万円(税別)。補助金を最大37万円利用できる。
ニチコンは2014年11月19日、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI」に対応した給電設備「EVパワー・ステーション」を発表した(図1)。
EVパワー・ステーションはV2H(Vehicle to Home)システムであり、MIRAIを「水素発電機」として利用できる。建物と接続する、家電製品と直結するといった使い方ができ、非常用給電装置として、BCP(事業継続計画)確保にも役立つ。
高機能モデル(図1)、標準モデル、コンセントモデルの3モデルがある*1)。高機能モデルの価格は78万円(税別)。次世代自動車充電インフラ整備補助事業による補助金を最大37万円受けることができる。
高機能モデルの出力は単相3線式であり、出力電圧は100V、出力電流は40A以内。
*1) コンセントモデルはBCP対応、高機能モデルはエネファームなどとの併用が可能なモデルという位置付け。寸法はいずれも650mm×780mm×350mm。
同社は2012年8月にEVパワー・ステーションを製品化後、2014年1月までに2モデルを追加した。「今回は製品化済みのEVパワー・ステーションが内蔵するソフトウェアを改良することで、MIRAIに対応した。導入済みのモデルもMIRAIに対応できる」(ニチコン)。
MIRAIのユーザーに対してはトヨタホームがEVパワー・ステーションを販売し、設置工事やアフターサービスまで対応する。
なお、MIRAI対応品であっても、従来通り日産自動車「リーフ」や三菱自動車「i-MiEV」などと接続して電力を取り出し可能だ。これらの電気自動車に対しては普通充電器と比較して、最大2倍の速度で充電可能な充電器としても機能する(3モデルとも入力電圧200V、入力電流30A未満)。
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