最上町では発電所に隣接して、燃料用の木質ペレットや木質チップの製造工場も建設する予定だ。山形県には人工林が広い範囲で蓄積していて、特に最上地域では国有林が多い(図3)。地域で間伐を実施して森林を健全な環境に維持する必要があり、間伐した後に大量に発生する用途のない木材の処分が課題になっている。
このため最上町は震災の前から間伐材を活用して再生可能エネルギーの地産地消に取り組んできた。町が運営する「ウエルネスプラザ」には木質バイオマスを燃料に利用できるボイラー3基を導入して、施設全体の冷暖房と温水を再生可能エネルギーで供給している(図4)。新たにバイオマス発電所を加えて、地域全体の雇用と観光にもつながるバイオマス産業都市を目指す。
木質バイオマスで電力と熱を作る、木材の乾燥やイチゴのハウス栽培も
木質バイオマス発電で10万世帯分の電力、洋上風力と石炭火力がある工業団地に
バイオマスで「創造的復興」を果たす、生ごみから電力・温水・肥料を作るCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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