これらの取り組みが評価を受け「Looopでんき」の申し込みは5カ月間で2万1000件以上となり、既に1万5000件以上でエンドユーザーへの電力供給も行っているという。小嶋氏は「当初は年間の目標が2万件だったので、目標ペースの3倍近いスピードで申し込みを獲得できている」と手応えを語っている(図4)。内訳については「東京電力管内が70%、残りの関西電力管内、中部電力管内が15%ずつだ」(小嶋氏)としている。
ただ、低圧向けの電力小売りは従来は東京電力、関西電力、中部電力管内の3エリアのみの展開となっていた。これに対し、特別高圧向けと高圧向けは7エリアでの展開を既に実現できていた。こうした背景から、低圧向けについても東北、九州、北海道、中国電力エリアを拡大し、特別高圧・高圧向けと同じく7エリアでの展開とする。
価格についても従来通り「基本料金無料」と、「使った分だけ」の従量料金制は変わらず、9月9日から1カ月ごとに順次展開していく(図5)。
さらに、東日本大震災および熊本地震の被災地域である福島県、宮城県、岩手県、熊本県在住の世帯に対するエリア拡大キャンペーンを行う。Looopでんきを申し込んだユーザーから抽選で1000人に初月無料にするという。
連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ」
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