太陽光発電設備で4月に稼働した105万kWの内訳を都道府県別に見ると、第1位は茨城県で1カ月間に7.8万kWが運転を開始している。茨城県は累計でも164万kWで第1位だ。特に発電能力が2000kW未満の中小規模の設備が増えている。
次いで千葉県が6.9万kWの増加で第2位に、栃木県が6.6万kWの増加で第3位の伸びを示した。さらに群馬県でも3.3万kW増えて、関東4県の太陽光の拡大が目立つ。このうち栃木県では那須烏山市にあるゴルフ場の跡地で2.9万kWの大規模なメガソーラーが運転を開始した(図3)。
関東以外では中部と九州で太陽光の導入量が伸びている。中部では三重県で5.4万kW、愛知県で4.7万kW、静岡県で3.5万kW増えていて、太平洋沿岸地域で導入の動きが活発だ。九州では福岡県で5.7万kW、熊本県でも3.4万kW増加した。
熊本県では4月中旬に地震の被害を受けた大津町(おおづまち)で発電能力1.9万kWのメガソーラーが4月1日に運転を開始している(図4)。事業者のレノバによると、一部の機器が地震の被害を受けたほか、施設の点検・保守が必要になったために1カ月近く稼働を停止したが、5月11日に運転を再開できた。
太陽光以外では、静岡県の河津町(かわづちょう)で1.8万kWの風力発電設備が4月に運転を開始した。バイオマスでは大阪府の豊中市で0.7万kW、三重県の四日市市で0.5万kWの発電設備が稼働している。いずれも廃棄物を燃料に利用する。
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