中部電力は、エネルギーの最適利用を提案するソリューションサービスの向上を目指し、IoTを活用したエネルギーデータ収集のためのシステム構築「梅プロジェクト」を開始する。
中部電力は飲食店や商業施設、オフィスなどの顧客を対象に、エネルギーの最適利用を提案するソリューションサービスの向上を目指し、IoTを活用したエネルギーデータ収集のためのシステム構築「梅プロジェクト」を2017年8月から開始すると発表した。
梅プロジェクトで構築するシステムでは、スマートメーターや設備ごとに取り付けた計量器から、各機器の電気使用量などのエネルギーデータを収集し、クラウドにデータベースとして保存。同社は収集したエネルギーデータを分析し、その情報をWeb上で可視化する。省エネや節電、法対応などのレポート作成も提供するという。
将来的には構築したシステムを活用して、ビッグデータ解析による課題の発見やAI(人工知能)の活用、デマンドレスポンスといった高度なエネルギーソリューションサービスにつなげて行く考えだ。そのため、今回の名称を梅プロジェクトとし、高度化するたびに「竹」「松」へとプロジェクトも進化していくとする。
なお梅プロジェクトの対象者は、中部電力が選定するとしている。より効率的なエネルギーの使用方法を顧客に提案できるよう取り組んでいく方針だ。
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