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» 2017年11月17日 07時00分 公開

太陽光の基幹電源化に貢献したい――IT×エネルギーを推進するNTTスマイル太陽光(2/2 ページ)

[松本貴志,スマートジャパン]
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VPP実証実験の参画やAIを活用したサービスも開発中

 同社ではこうしたエコめがねの提供の他、新しい事業およびサービス展開に向けた取り組みにも注力している。PPA(Power Purchase Agreement)モデル向けサービスの拡充や、VPPを活用した家庭用蓄電池の遠隔統合制御、AIによる新たな電力価値の創出などだ。

 PPAとは電力会社と発電者の間で締結する、電力販売契約のこと。このPPAの発展系として、最近では消費者(顧客)の敷地や住宅屋根に、事業者が自社の所有物として太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力を顧客に販売する第三者所有モデルと呼ばれる太陽光発電事業を推進する事業者も登場し始めている。

 NTTスマイルエナジーでは、こうした第三者所有モデルの事業を手掛ける日本エコシステムやデンカシンキなどの事業者に、自家消費分の電力料金精算機能を搭載した専用エコめがねの提供も開始しており、引き合いも増えているという。また、学校への太陽光発電設備設置を推進する新たな電力サービス「学校応援でんき」の企画コーディネートや、公共施設向けのPPAなど地方自治体向けサービスも展開している。

 VPPに関する取り組みとしては、2016年度から経済産業省のVPP構築実証事業に参画し、需要側である家庭に設置された蓄電池の遠隔統合制御技術と、送配電事業者などの上位系統との連携を実証中だという。これにより、朝夕の急激な需要変動(ダックカーブ)の抑制や電源I-b(15〜30分以内に応動)の調整力を得ることを目指す。

 VPPに関連し、AIを活用した蓄電池制御の最適化サービスも現在開発中だ。エコめがねに蓄積された発電設備や天気など各種データを基に、AIが発電量や消費電力量の予測を行うサービスだという。この予測を活用することで、蓄電池の充放電タイミングや自家消費、売電の切り替えなどを最適に制御しやすくする狙いだ。2018年度中にエコめがねの一機能としてリリースを行い、順次機能を拡張していく予定としている。この他にも、需要家同士が直接電力を取引するP2P(ピア・ツー・ピア)サービスの実現に向け、ブロックチェーンを活用した電力流通基盤の研究も進めているという。

左:AIを活用した蓄電池制御の最適化 右:ブロックチェーンを活用したP2P電力流通基盤(クリックで拡大) 出典:NTTスマイルエナジー

 エコめがねをコア技術とし、各種サービスを展開する同社は、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入促進や維持管理、系統安定化をITによって支えていく戦略を強調する。小鶴氏は「太陽光発電の基幹電源化や再生可能エネルギーの最大限導入などに取り組み、パリ協定実施への貢献をしたい」と意気込みを語った。

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