太陽光パネルと蓄電池をセットに、EVを“電池”として生かせる新パッケージ太陽光

カナディアン・ソーラー・ジャパンが同社の住宅用太陽電池モジュールとニチコンの「トライブリッド蓄電システム」を組み合わせた蓄電パッケージ「SOLIEV(ソリーヴ)」を製品化。2018年8月20日から出荷を開始する。

» 2018年08月02日 09時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 カナディアン・ソーラー・ジャパンは、太陽電池モジュールと蓄電システムを組み合わせた住宅向け商品「SOLIEV(ソリーヴ)」の受注を2018年7月23日から開始した。出荷は同年8月20日からを予定している。

 SOLIEVは同社の住宅用HDM太陽電池モジュール「CS1V-260MS」や、住宅用単結晶PERCモジュール「CS6V-250MS」「CS6K-300MS」「CS6A-240MS」の4種類のモジュール1種のいずれかと、ニチコンの「トライブリッド蓄電システム」とを組み合わせたシステム。従来の住宅向けシステム同様、屋根設置用の架台およびモニターやHEMSなどの周辺機器も合わせて提供する。

 ニチコンのトライブリッド蓄電システムは、パワーコンディショナー、蓄電池、EV用充電器(V2Hスタンド)で構成されている。5.9kW(キロワット)のトライブリッドパワコン(5.9kW)は、太陽電池、蓄電池、電気自動車の内蔵電池の3電池を統合制御し、それぞれの充放電動作をDC接続のまま高効率に行える。また、タッチパネルで簡単操作できる室内リモコンがセットになっている。

 パッケージには、停電時に自立運転用の分電盤およびパッケージ製品の接続に必要なケーブル類も標準装備している他、オプション品としてV2Hスタンド、光BOX+(EMS版)を用意した。

 V2Hスタンドは、電気自動車やプラグインハイブリッド車を系統電力からだけでなく、太陽光発電や蓄電池の電力を利用して充電できる。通常時は割安な夜間電力を電気自動車に充電し、昼間は電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭に給電するといった運用も可能になる。停電時には、電気自動車のバッテリーから家庭に電気の供給も行え、災害時のバックアップ電源としても利用できる。

 SOLIEVは基本構成セットを設置した後、必要に応じて蓄電池の増設や、電気自動車の購入に合わせてV2Hスタンドを追加設置できることから、家庭の電気消費の在り方に合わせて構成内容を変更することも可能だ。

「SOLIVE(ソリーヴ)」の導入イメージ 出典:カナディアン・ソーラー・ジャパン

 この他、太陽電池モジュール出力保証に25年間、太陽光発電システムに15年間、自然災害補償に10年間の長期間保証のほか、トライブリッドパワコンに15年間、室内リモコンに5年間、蓄電池ユニット(増設ユニット)に10年間、V2Hスタンドに10年間、光BOX+(EMS版)に5年間の製品保証を付帯している。

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