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» 2018年11月14日 07時00分 公開

自然エネルギー:“卒FIT太陽光”事業に参入のNTTスマイル、蓄電用「エコめがね」も新開発 (2/2)

[長町基,スマートジャパン]
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卒FIT太陽光の余剰電力買い取りサービスにも参入

 NTTスマイルエナジーでは、これらの事業に加えて、新たに卒FIT電源の余剰電力買い取り事業も開始した。同社がアグリゲーターとなり、FITの買取期間が終了した住宅太陽光発電の余剰電力を、販売会社と連携して買い取り、新電力大手のエネットに供給する。この電力をエネットがグリーンメニューとして需要家に環境負荷の低い電気として販売する。

サービスのイメージ 出典:NTTスマイルエナジー

 小鶴社長は「卒FITユーザには、まず蓄電池などを購入して、自家消費をしていただきたいと考えている。そこでまずエコめがねを提供して、なるべくお得に使ってもらう。その上でなお余った電力を取り次ぐという事業モデル。一方、エコめがねを導入していないユーザーにも、何らかの対応策を検討している」と述べた。同サービスの受け付け開始時期、申し込み方法、買い取り料金などは卒FIT世帯向けの制度などが整い次第、告知する予定だ。

 また、同社はNTT西日本および日産自動車と協業し、EVを活用したV2B(Vehiclet to Building)によるオフィスビルでのエネルギーコスト・CO2削減トライアルを2018年12月から開始する。今回のトライアルでは、太陽光発電システムに加え、V2BによりオフィスビルとEVでの電力相互供給をITで最適に制御し、エネルギーコスト削減やCO2削減などの有効性を検証する。また、EVの遠隔制御は、将来的には定置型蓄電池の活用についても検証する予定だ。

 検証方法としては、V2Bシステム3台、日産リーフ3台、16.5kWの太陽光発電システムを用い、太陽光発電システムで発電した電気をオフィスビルで自家消費する。それとともに、発電量、電力使用量、EV使用状況に応じて、クラウドからEVや定置型蓄電池を遠隔制御(充放電)し、EV利用ユーザの利便性を損なうことなく、エネルギーコストやCO2排出量をいかに削減できるかを検証する。また、エネルギーコスト削減・デマンドレスポンスなどのエネルギーサービスの検証においては、エネットと連携し効果の測定・分析を行う。

 この他の取り組みとしては、「エコめがね」の技術をベースに、PVによる発電量、自家消費量の見える化や監視機能を提供し、自家消費を促進する「自家消費向けエコめがね」を提供する。同サービスの採用により、施設オーナーは、再エネの活用をPRできる。また、「スマートメーターと連携により環境価値の取り引きができたり、自動出力制御機能やPPA事業者用の課金機能なども提供したりする予定だ」と小鶴氏は語った。

 また、住宅太陽光の卒FITユーザー向けに自家消費を促進する「ちくでんエコめがね(仮称)」の開発も進めている。これまで「エコめがね」に蓄積されている電力情報を基に、「エコめがねAI」で、買電量の削減や防災対応を行う。同サービスのポイントは、AIとしてはNTTグループのAI技術ブランド「COREVO」を採用「蓄積した消費量・発電量データと、利用者の行動パターンや消費パターンと次の日の気象情報を組み合わせ、どのように蓄電池を充放電を制御するのが最もお得かを割り出す。加えて台風などに備えて、好天時に蓄電量キープするなどの機能を組み込むことを考えている」(小鶴社長)という。

「エコめがねAI」のイメージ

 その他、太陽光発電の自家消費分を、環境価値として同社がアグリゲートして供給することで、RE100加盟企業などに対してCO2削減ソリューションとして提供する計画だ。Jクレジットについては、家庭用PPAモデルの自家消費分などのモニタリングが2018年12月に完了する予定で、報告書の作成およびクレジットの認証は、2018年度の第四半期に取得する予定としている。

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