グッドフェローズが住宅太陽光発電ユーザーを対象に実施した「太陽光発電と卒FITに関するアンケート調査」の結果を公表。その結果によると、5割以上のユーザーが「再生可能エネルギーの固定買取価格制度」による買い取り期間の満了後(卒FIT後)、売電ではなく自家消費を選択すると回答したという。
住宅用太陽光発電の情報サイト「タイナビ」を運営するグッドフェローズは2019年2月、住宅太陽光発電ユーザーを対象に実施した「太陽光発電と卒FITに関するアンケート調査」の結果を公表した。その結果によると、5割以上のユーザーが「再生可能エネルギーの固定買取価格制度」による買い取り期間の満了後、売電ではなく自家消費を選択すると回答したという。
今回のアンケート調査は全国967人の住宅太陽光発電ユーザーを対象に、インターネット経由で実施した。
まず、太陽光発電ユーザーに、「10年の売電期間が終了したら、あなたはどうしますか?」と質問したところ、54%が「蓄電池やエコキュートなどを購入して、自家消費する」と回答した。その理由については、「(自宅が)オール電化でその方が経済的だから(大阪府/30代男性)」「電気代を安く抑えたいから(富山県/30代男性)」など、家計への経済効果を期待する声や、「電気料金が値上がりしそうだから(大分県/60歳以上男性)」と、電気料金の上昇を懸念するユーザーもみられた。さらに、「震災を経験しエネルギー自給意識が高まったから(岩手県/40代男性)」「昨年の台風による長期停電時に、昼間だけでも太陽光による発電の恩恵に授かることができたが、余剰発電分を蓄電し、夜間にも自家消費に回せるようにしたい(静岡県/40代男性)」といった回答もあった。
一方、同じ質問に対して「既存の売電先もしくは別の電力会社に切り替えて売電を続ける」と回答したユーザーは全体の31%だった。その理由については、「新たな設備投資はしたくないから(静岡県/50代男性)」「年金生活者なので出金を抑えるため(大阪府/60歳以上男性)」など、蓄電池などに対して新たにコストをかけたくないといった声や、「一番簡単にできそう(兵庫県/30代男性)」「面倒なことがしたくない(愛知県/30代男性)」など、手間を考慮する回答も寄せられた。
なお、全体の6%は「電気自動車を購入する」と回答。少数ながら「車への投資と同時に蓄電池の設備投資も行えるから(神奈川県/40代女性)」など、電気自動車の蓄電池として活用を検討するユーザーもいた。
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