東京電力が卒FIT太陽光の買取価格を公表、電気の「預かり」プランも太陽光

東京電力エナジーパートナーが卒FITを迎える住宅太陽光発電の買取単価を発表した。

» 2019年07月02日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 東京電力エナジーパートナーは2019年6月、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」が満了になる住宅太陽光発電ユーザー向けの買取単価を公表した。買取単価は税込8.50円/kWh。

 契約期間はFIT買取満了日の翌日から満了日の翌日が属する年度(4月1日から翌年の3月31日まで)の末日まで。以降、1年ごとの自動更新となる。対象エリアは栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都(島しょ部を除く)、神奈川県、山梨県および静岡県の富士川以東の地域。なお、現在、同社に売電している家庭は新たな手続きは不要だ。

 余剰電力の買取りに加え、家庭に蓄電池を設置しなくても、余剰電力を同社が預かり、他の時間帯に使用したものとみなす「電気のお預かりプラン(仮称)」の提供を予定している。同プランでは蓄電池の設置にかかる初期費用やメンテナンスの負担が無く、余った電気で電気料金を節約できるなどのメリットがある。プランの詳細、受付開始時期などは今後公表する予定。

「電気のお預かりプラン(仮称)」のイメージ 出典:東京電力エナジーパートナー

 この他、同社では、発電した電力の自家使用をサポートする各種サービスを展開している。このうち子会社のTEPCOホームテックでは、発電した電力の活用に役立つエコキュートや蓄電池などの機器を初期費用0円・月々定額料金で利用できる定額機器利用サービ「エネカリ」を提供中。同サービスでは発電した電力で効率的に湯を溜めたり、蓄電池に電気を蓄えたりして、万が一の災害時に備えるなど上手な電気の活用方法も提案している。

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