2021年度のFIT価格が決まる、太陽光の入札は上限価格を公表へ太陽光(2/2 ページ)

» 2021年02月03日 07時00分 公開
[スマートジャパン]
前のページへ 1|2       

近づくFIP制度、その対象規模を改めて整理

 2022年度からいよいよフィード・イン・プレミアム(FIT)制度の導入がスタートする。FIP制度は、再生可能エネルギー発電事業者が卸電力取引市場や相対取引で市場に売電した場合、基準価格(FIP価格)と市場価格の差額をプレミアムとして交付するという制度だ。

 2022年度から全面的にFIPに移行する太陽光発電の対象事業規模は、連系出力1MW以上とする方針が正式に示された。同年度から1MW以上は入札でFIP価格を決めることになる。

 50kW以上1MW未満の規模については、FITとFIPを選択できる仕組み。FITを選択する場合、250kW以上1MW未満については入札制度を、それ以外は10円/kWhの買取価格が適用されることになる。一方、FIPを選択した場合は10円/kWhが適用される。

2022年度におけるFIP制度とFIT制度の対象案件図 出典:経済産業省

 なお、「地域活用要件を満たす10kW以上50kW未満の低圧事業用」「10kW未満の住宅太陽光」は、引き続きIT制度に基づく固定価格での買い取りとなる。

 ただし、委員会では今後の方針として、以下の2点の方針を掲げた。

  • 50kW以上は、地域活用要件を設定してFIT制度による支援を当面継続していくのではなく、電源毎の状況や事業環境をふまえながら、FIP制度の対象を徐々に拡大し、早期の自立を促すこと
  • 2020年度から自家消費型の地域活用要件が設定された10〜50kWについては、2021年度は現行の地域活用要件を維持して様子を見ること
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.