使用済み太陽光パネルの資源化に貢献、トラッキング可能な情報基盤の構築へ太陽光

ネクストエナジー・アンド・リソースや丸紅は、使用済み太陽電池モジュールの効率的なリユース・リサイクルに活用できる情報プラットフォームの構築に向けた実証実験を開始。

» 2021年08月18日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 国内への大量導入が進んだ太陽光発電。将来、大量に発生するとみられる使用済み太陽電池モジュールの円滑な処理・リサイクルに向けた実証事業が始まっている。

 ネクストエナジー・アンド・リソースは2021年8月11日、環境省の実証事業への採択を受け、イー・アンド・イー ソリューションズ、丸紅、三菱総合研究所と共同で使用済み太陽電池モジュールの効率的な回収、適切なリユース・リサイクルを目的とした情報管理プラットフォームの構築に取り組むと発表した。

 実証で構築を目指すプラットフォームでは、使用済み太陽電池モジュールの排出時からリユース、リサイクルに至るまでの取扱履歴、検査情報、リユース可否判断の情報など、必要な一連の情報をトレースできるようにする。ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティや、情報の非改ざん性についても検証するという。

 このプラットフォームにより、使用済み太陽電池モジュールの情報を適正に管理することが可能となり、リユース取引の活性化やリサイクル促進に寄与し、原材料の循環利用、産業廃棄物の埋立処分量の削減が期待できるとしている。

 なお、実証事業は環境省が公募した「令和3年度資源循環に関する情報プラットフォーム実証事業」に採択されたもの。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.