丸紅がサプライチェーンにおいて発生する温室効果ガス(GHG)をオフセットしたカーボンニュートラルアルミニウム地金の販売を開始。サプライチェーンにおいて発生する技術的に削減が困難なGHGを、カーボンクレジットを活用することでオフセットした。
丸紅は2021年8月20日、サプライチェーンにおいて発生する温室効果ガス(GHG)をオフセットしたカーボンニュートラルアルミニウム地金「Neutr-Al(ニュートラル)」を国内向けに販売開始したと発表した。
「Neutr-Al」は、アルミニウムの原料であるボーキサイトの採掘から、アルミニウム地金の原料となるアルミナの製造、アルミニウムの製錬・輸送までのすべてのサプライチェーンにおいて発生する技術的に削減が困難なGHGを、カーボンクレジットを活用することでオフセットしたもの。
「Neutr-Al」を利用する企業は、その利用分について実質的にGHGの排出量をゼロとみなすことができる。価格については、通常のアルミニウム地金に必要なカーボンクレジット分のコストを上乗せするかたちとなり、加算額は必要なクレジット量および種類によって変動するとしている。
今回の「Neutr-Al」の提供は、丸紅が長年培ってきたアルミニウム地金、カーボンクレジット取り扱いの知見を生かしたものとしており、GHG排出量の算定、最適なGHG削減提案、カーボンクレジットの活用・無効化を同社が一気通貫に行うことで、企業のGHG削減に対する行動障壁の除去や、カーボンニュートラル社会への移行への貢献を目指すとしている。
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