丸紅が卒FIT太陽光向けでシャープと協業、蓄電池の導入で最大単価14.6円/kWh太陽光

丸紅ソーラートレーディングが卒FIT太陽光向けの買い取りサービスの詳細を発表。シャープエネルギーソリューションと協業し、蓄電池の設置を条件にプレミアム価格を上乗せするプランを展開する。

» 2019年08月09日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 丸紅ソーラートレーディング(東京都中央区)とシャープエネルギーソリューションは2019年8月6日、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」による買い取り期間が満了となる住宅太陽光発電ユーザー(以下、卒FITユーザー)向けに、両社協業による余剰電力買取サービスを提供すると発表した。シャープ製の蓄電池の導入を条件とするプランでは、最大14.6円/kWh(キロワット時、10%の税込み)の買取単価を設定した。

 両社共同で提供する余剰電力買取サービスは、2種類のプランを展開する。どちらも提供エリアは一部離島を除く全国で、2019年11月1日から提供する。1つ目は基本の買取単価となる「SHARPプラン」。こちらは東京電力管内で9.5円/kWh、関西電力管内では8.5円/kWhに設定した。

 2つ目は「SHARPプラン 蓄電池プレミアム」だ。こちらはシャープ製蓄電池の新規購入者を対象とするプランで、通常のSHARPプランの買取単価に、プレミアムとしてさらに4円/kWhを上乗せした価格で買い取りを行う。ただし、このプレミアム単価の適用期間は12カ月間で、より詳細な情報は今後発表するとしている。

各プランの料金単価 出典:丸紅ソーラートレーディング

 両プランとも申し込みの受付については2019年8月中旬以降、丸紅ソーラートレーディングの公式Webサイトおよび代理店経由で開始する予定としている。

 丸紅ソーラートレーディングは、エネルギーベンチャーのパネイルと丸紅新電力が共同出資で2018年11月に設立した合弁会社。卒FIT向けのプランで、2019年度中に3万件の顧客獲得を目指す方針だ。

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