新開発の12.8kWhの蓄電池と太陽光をセット販売、ハンファと住友電工が協業蓄電・発電機器

ハンファQセルズジャパン(東京都港区)と住友電気工業(大阪市中央区)は2022年3月1日、太陽電池モジュールとハイブリッド蓄電システムを一体化した、住宅向けの太陽光発電の自家消費システムを開発すると発表した。販売は2022年4月1日を予定している。

» 2022年03月04日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 ハンファQセルズジャパン(東京都港区)と住友電気工業(大阪市中央区)は2022年3月1日、太陽電池モジュールとハイブリッド蓄電システムを一体化した、住宅向けの太陽光発電の自家消費システムを開発すると発表した。販売は2022年4月1日を予定している。

 ハンファQセルズは、日本の住宅屋根に向く小型太陽電池モジュールを販売している他、条件に応じ、最適な発電モジュール、パワーコンディショナー、蓄電池などをWEBベースで選定するシステム設計ソフト、保証書発行システムや自動発注システム(QSP)を強みとしている。

 新製品は同社のこうした太陽光発電システムと、住友電気工業が新開発したハイブリッド蓄電システム「POWER DEPO H」を組み合わせる。この蓄電システムは、蓄電容量12.8kWh、連系出力最大6.0kW、対応負荷容量75Aの機能を搭載。蓄電池、パワーコンディショナー、系統/自立自動切替ユニット、さらに逆電力検出用CTセンサーまでを1つの筐体に収納した完全一体型の設計とした。これにより、設置機器や配線ケーブルが少なく機器壁固定も不要だという。全負荷200V対応で停電時の利便性も高めた。なお、本体設置後15年間の機器保証と、蓄電システムの運転状態を監視する無料の見守りサービスを標準で提供する。

住友電気工業が新開発したハイブリッド蓄電システム「POWER DEPO H」 出典:住友電気工業

 両社のシステムを組み合わせることで、昼間の余剰電力を蓄電池に充電、夜間・早朝を蓄電池からの電力供給で補い、電力会社からの電気の購入量を最小化できるという。5人家族が住む戸建住宅に、6kWの太陽光発電を導入した場合の発電・消費電力パターンに最適なシステムとしている。

 なお、販売についてはハンファQセルズジャパンがこれまで培ってきた住宅用太陽光発電システムの販売店網などのセールスネットワークを最大限活用し、両社の商品を組み合わせたシステムの営業活動を実施するとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.