太陽光発電の「銅線盗難トラブル」をサポート、アルミケーブルの紹介サービス太陽光

損害保険ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントは2023年11月から、銅線の盗難被害にあった太陽光発電設備のオーナーに対し、アルミケーブルを紹介するサービスの提供を開始した。

» 2023年12月20日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 損害保険ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントは2023年11月から、銅線の盗難被害にあった太陽光発電設備のオーナーに対し、アルミケーブルを紹介するサービスの提供を開始した。古河電気工業と古河電工産業電線が開発・製造し、SFCCが販売するアルミ導体ケーブル「らくらくアルミケーブル」を紹介する。

 世界的に銅の価格高騰が続いていることを背景に、銅導体ケーブルを大量に使用する太陽光発電設備における窃盗事件が相次いでいる。損保ジャパンの太陽光発電設備の盗難に起因する2022年度の支払保険金は、2020年度の約4倍に増加。また、銅の需要の高まりなどに伴う銅導体ケーブルの供給不足により、半年以上復旧が行えないといったケースも発生しているという。

 そこで損害保険ジャパンらでは、同社の保険サービスに加入しており、銅導体ケーブルの盗難被害にあった顧客に対してらくらくアルミケーブルを紹介し、古河電工産業電線が施工業者に対するコンサルティングを行うサービスの提供を開始した。

古河電工の「らくらくアルミケーブル」 出典:古河電気工業

 アルミケーブルは銅導体ケーブルに比べて転売価格が低く、転売数が少ない傾向があるという。また、供給が安定しており発電所の早期復旧が見込める他、施工面でも銅導体ケーブルより軽量のため少人数での作業が可能といった特徴がある。

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