ダイヘンが太陽光発電の自家消費向け蓄電池パッケージを開発。蓄電池の導入や設置にかかるコスト・面積を抑えたのが特徴で、同年5月1日から受注を開始している。
ダイヘンは2024年5月16日、太陽光発電の自家消費向け蓄電池パッケージを開発したと発表した。蓄電池の導入や設置にかかるコスト・面積を抑えたのが特徴で、同年5月1日から受注を開始している。
新製品は出力±170kVA、入力仕様三相3線210Vで、蓄電容量407/814kWhの2モデルを展開する。407kWhモデルはの外形寸法はW3590×D1305×H2380mm、814kWhは、W4890×D1305×H2380mmで、海岸より500m以上の設置に対応する屋外・重耐塩仕様、-10〜45℃までの設置環境に対応する。
高電圧1500V対応の高エネルギー密度タイプの蓄電池に接続可能なユニット型パワコンの採用により、構成する機器の数量を低減したのが大きな特徴となっている。これにより、機器価格を同社従来比約50%削減した。
また、パワコン、蓄電池、変圧器、自動切替回路、監視装置などをパッケージ化したオールインワン設計によりコンパクト化を図り、設置面積を同社従来比約50%削減できるという。設置は半日で行えるため、施工コストも抑えられるとしている。
新製品にはダイヘン独自のエネルギーマネジメントシステム「Synergy Link」搭載しており、充放電制御にも対応する。高コストな中央監視型の制御装置不要で、将来的な機器の追加・入替等の対応が容易なことに加え、システム改修にかかる手間・コストも抑えやすいとしている。
なお、新製品の導入については、ダイヘン側で「ストレージパリティ達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業」申請など、各種申請手続きにも対応可能。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.