大和ハウス工業とダイキアクシスは2024年6月、マンションに導入可能な小型バイオガス発電システムを開発したと発表した。
大和ハウス工業とダイキアクシスは2024年6月、マンションに導入可能な小型バイオガス発電システムを開発したと発表した。ディスポーザーを活用し、生ごみを利用して発電を行い、建物共用部に電力を供給できるという。
開発したシステムは100戸規模のマンションから対応が可能な、施設内設置型の小型バイオガス発電設備。一般的にバイオガス発電システムは大型のものが多い。そこで両社は、マンションなどでも対応でき、近年住宅設備として人気のあるディスポーザーと連携することで、追加コストを抑えることができる小型バイオガス発電システムとして開発した。
ディスポーザーにより処理された生ごみの固形分をバイオガスの原料とするため、効率的に固形分を回収する固液分離装置を新たに開発した。新開発の固液分離装置は、ガス化装置に送る原料を濃縮することで固形分を効率的に回収でき、従来のガス化装置と同等のガス化性能を確保しながら、従来の6分の1程度まで小型化を図ったという。
生成したバイオガスは、発電出力1.2kWのバイオガスコージェネレーションシステムで発電する。100戸規模のマンションに設置した場合の発電量は1日当たり約8kWhで、共用部照明などの一部を賄うことが可能だという。また、停電時にも利用が可能であり、非常用電源としての活用も可能だ。
今後は大和ハウス工業が開発する分譲マンションに採用を予定するとともに、同社が開発する商業施設や事業用施設への設置も検討するとしている。
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