山梨県に設置された、稼働から30年を経過した太陽光発電のリパワリングが完了。必要最小限の設備更新により、設置から50年以上の稼働を目指すという。
ヒラソル・エナジーは2024年10月11日、山梨県企業局と百年ソーラー山梨と共同研究を行い、1993年に山梨県企業局が設置した「丘の公園太陽光発電所」のリパワリング工事を完了したと発表した。
丘の公園太陽光発電所は1993年に日本初の100kW級の容量を持つ太陽光発電所として開所された。国内で最も古い100kW級の太陽光発電所になるという。
今回の取り組みでは、ビッグデータ解析から得られたシミュレーション技術を用いて算出した期待発電量をもとに、ポイントをしぼった設備修繕で性能の最大化を目指した。具体的には、太陽光パネルの総交換は実施せず、配線組み換えや通信系部材の改修、寿命が訪れたパワーコンディショナー、キュービクル式高圧受電設備の入れ替えを実施した。これにより、コストを抑えたかたちで発電量を維持・回復しつつ、100kW級の太陽光発電所として国内初となる、50年以上の稼働を目指すという。
今後の運営については、ヒラソル・エナジーが発電量の電力データを取得し、遠隔監視や保守メンテナンスを行う。なお、発電した電力については丘の公園内のレストランやゴルフ場で使用し、電力の地産地消に貢献する。
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