伊藤忠商事が米Enphase Energy(エンフェーズ・エナジー)と同社の太陽光発電システム向けマイクロインバーターの日本市場における展開に向けて、戦略的業務提携を実施すると発表した。
伊藤忠商事は2025年2月10日、米Enphase Energy(エンフェーズ・エナジー)と同社の太陽光発電システム向けマイクロインバーターの日本市場における展開に向けて、戦略的業務提携を実施すると発表した。
昨今、太陽光発電システムの発電効率の向上に向けて、マイクロインバーターを搭載するケースが増えている。従来の集中型のインバーターでは、一部の太陽光パネルに陰がかかった場合、システム全体の発電量が低下するという課題があった。
一方、パネル1枚ごとにマイクロインバーターを設置すると、一部のパネルの出力が低下しても、全体の発電量は維持することが可能になる。また、従来の集中型インバーターでは導入しにくかった、都市部などの狭い面積の住宅屋根への設置などにも向くというメリットがある。
エンフェーズ・エナジーは2006年に創業。太陽光発電向けマイクロインバーターなどの製造販売を手掛け、160カ国以上、450万世帯以上に採用実績がある。
日本国内では2025年4月から東京都での新築住宅への太陽光発電システム設置が義務化されるなど、住宅を中心に太陽光発電システムの需要が増加する見通し。伊藤忠商事ではこうした需要拡大を見据え、2025年度内には日本全国でエンフェーズ・エナジーのマイクロインバーターを販売する方針だ。
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