防草シート上にペロブスカイト太陽電池、沖縄特有の気候への適応性を検証：太陽光（1/2 ページ）

積水化学、沖縄電力、ユニチカが沖縄県においてペロブスカイト太陽電池の実証を開始した。

[スマートジャパン]

　積水化学工業、積水ソーラーフィルム、沖縄電力、ユニチカの4社は2025年4月16日、沖縄県宮古島市において、防草シートに設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同実証研究を開始したと発表した。風や塩害などに対する耐久性を検証する。同年3月18日から開始した。

　ペロブスカイト太陽電池は、軽量かつ柔軟に製造可能という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる次世代太陽電池として注目を集めている。

　今回の実証ではペロブスカイト太陽電池を、台風や塩害など、沖縄特有の気候環境に対する性能の検証を目的に実施。積水化学製フィルム型ペロブスカイト太陽電池をユニチカの防草シート上に取り付け、沖縄県宮古島市の台風や塩害の影響が大きい地点に設置した。耐風性向上に向けて、特殊なアンカーを導入したという。

設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池　出典：積水化学工業

　設置した太陽電池の規模は約10平方メートルで、実証期間は2025年3月18日から約1年間を予定している。