サンエーが沖縄県でフレキシブルタイプの太陽光パネルと防水塗装を組み合わせた施工を実施。太陽光の電力を自家消費することで、防水塗装費用を回収する狙いだ。
サンエー(神奈川県横須賀市)は2025年4月17日、沖縄県内で薄型太陽光パネルと長期保証付きの防水塗装を組み合わせ施工を実施したと発表した。太陽光発電の自家消費による電気料金の削減分により、防水塗装の施工費用を回収できる導入プランだという。
今回の施工では、柔軟性のあるフレキシブルタイプの結晶シリコン太陽パネル(400W)を60枚、合計容量24kWを沖縄県内の事業所屋根に設置。パネル1枚当たりの重量は約6kgで、従来のカバーガラスによるパネルの約5分の1の重さだという。
屋根が台風や塩害など自然条件の厳しい地域にあることをふまえ、高耐久・長寿命のポリウレア防水塗装を採用。薄型太陽光パネルの縁を囲うようにポリウレア防水塗装を行うことで、風が入り込むすき間を作らないように施工した。ポリウレア防水塗装は、従来のウレタン防水に比べ、長期的な維持コストを削減できるメリットがあるという。
発電した電力は事業所内で自家消費を行う。この電気料金の削減によって、防水塗装費用を5〜7年で回収可能だという。同事業所は、建物の完成から10年が経過し、防水施工の必要性が高まっていた。そこで自家消費タイプの太陽光発電を組み合わせることで、防水塗装の費用を回収できると考えたという。
サンエーでは今後、今回の施工事例を踏まえ、台風や塩害など自然環境の影響を受けやすい地域を含め、自家消費型太陽光発電の提案を広げるとしている。
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