太陽光発電の「まぶしさ」の問題を解決 京セラが防眩ソリューションを披露太陽光

京セラは「自治体・公共WEEK 2025」(2025年7月2〜4日、東京ビッグサイト)に出展し、防眩(ぼうげん)仕様の太陽光パネルや関連ソリューションを展示した。

» 2025年07月28日 08時00分 公開
[スマートジャパン]

 京セラは「自治体・公共WEEK 2025」(2025年7月2〜4日、東京ビッグサイト)に出展し、防眩(ぼうげん)仕様の太陽光パネルや関連ソリューションを展示した。

 空港や物流施設などの大型設備の屋根に太陽光発電を導入するケースが増えているが、そこで課題となるのが太陽光パネルの反射光による周辺環境への影響だ。

 こうした反射光の低減策として、京セラではパネル表面に防眩加工を施した仕様の太陽光パネルを展開している。これは太陽光パネル表層に凹凸のある特殊ガラスを採用したもので、これにより光が散乱しまぶしさを低減する仕組み。東京都が定める、高い機能性を有する太陽光発電システムの認定(令和6年度認定)も受けており、東京都豊洲市場や中部国際空港など、公共施設を中心に採用されているという。

左が一般的な太陽光パネルで、右が京セラの防眩仕様の太陽光パネル 出典:京セラ

 京セラでは防眩仕様の太陽光パネルの導入促進に向けて、独自のシミュレーションシステムも開発している。一般的なシミュレーションでは、太陽光パネルが反射した光の軌跡を計算し、対象物に反射光が当たるか当たらないかを判定する。しかし「どれくらいまぶしいのか」までは試算できないケースが多い。一方、京セラのシミュレーションシステム「SoGlana(ソグラーナ)」は、反射光によるまぶしさの判定が可能で、太陽光パネルを設置した場合の周囲への影響をより精緻に検証できるという。

京セラのシミュレーションシステム「SoGlana(ソグラーナ)」

 京セラではこうした防眩仕様の太陽光パネルと独自のシミュレーションを活用し、公共施設などへの太陽光発電システムの導入支援を進めていく方針だ。

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