九州旅客鉄道(JR九州)とウエストホールディングスは2025年10月9日、使用を停止している鉄道車両のレールに太陽光発電を設置する実証実験を開始したと発表した。
九州旅客鉄道(JR九州)とウエストホールディングスは2025年10月8日、使用を停止している鉄道車両のレールに太陽光発電を設置する実証実験を開始したと発表した。
実証を行うのは、宮崎県宮崎市にある日豊本線、佐土原駅構内。使用を停止しているレールにウエストホールディングスが開発した太陽光発電システムをJR九州が設置し、発電した電力は駅の照明などに利用する。
導入する太陽光発電システムの出力は4.97kWで、レールに取り付けられる独自開発の架台を活用して設置する。年間発電量は約6500kWhを見込んでおり、これによるCO2排出量削減量は年間5トンに相当するという。
この実証は国土交通省による「令和6年度鉄道技術開発補助金(鉄道脱炭素施設等実装調査)」に採択されている。鉄道用の使用停止中のレールへの太陽光モジュール設置(レールPV)における取付状態や発電状態の検証を進める方針だ。
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