原油やナフサの調達多角化に向けた新施策、「コスト差支援制度」の骨子案第21回「産業構造審議会 製造産業分科会」/第28回「資源開発・燃料供給小委員会」(3/4 ページ)

» 2026年08月28日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

石油化学製品の原料多角化を検討

 日本の石油化学製品はナフサを主な原料としているが、LPG(液化石油ガス)の主要成分であるブタン(C4H10)やプロパン(C3H8)等の炭化水素を原料とすることも可能であるほか、廃プラスチックからのケミカルリサイクル等も可能である。

 ブタン等を原料とする場合、得られるエチレンなどの基礎化学品の比率は、ナフサを原料とする場合と異なることに留意が必要であるが、石油化学製品の安定供給を確保する手段として、ナフサ以外の原料(ブタン・プロパンや再生プラスチックなど)による代替について、今後検討を進める予定としている。

表2.原料別の基礎化学品の生産比率 出典:製造産業分科会

 ただし、不純物が多く含まれるナフサや、ナフサ以外の原料(ブタン・プロパンなど)の使用比率を高めるためには、原料受入れタンクや不純物除去設備などの改修や新設、既存のナフサ分解炉の改修などが必要となるため、この費用面での対策も必要となる。

ナフサ調達の契約方式

 ナフサの調達方式には表3のようにFOBとCFRが存在し、契約期間としては、タームとスポットが存在する。これらの契約形態の比率は事業者によって異なり、複数の契約形態を組み合わせることで調達の安定性と柔軟性を確保している。

表3.ナフサ調達の契約形態 出典:製造産業分科会

 なお、ナフサの調達価格は中東からの調達に比べ、中東以外の地域からの調達は1〜5%程度高い傾向となっている。

図6.ナフサのCIF価格(加重平均、円/L)の推移 出典:製造産業分科会を基に筆者作成

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