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デジタル録画機器で変わったこと、変わらないことSurvey Weekly Top10

» 2005年03月30日 22時03分 公開
[松山由美子,ITmedia]

 テレビ視聴に関する調査が7位に入った。通常19時から22時は「ゴールデンタイム」と呼ばれており、視聴率が高い。この調査でも19時から視聴率は上がり始めているが、19時〜21時より、21時〜23時のほうが視聴率が高い。以前より視聴時間帯が遅めになっているようだ。

 筆者などここでいうゴールデンタイムイコール「仕事」のゴールデンタイム。この時間帯にテレビを視聴していることはほとんどない。したがって見たい番組がある場合は、デジタル録画機器のお世話になる。録画しておき、ちょっと見てつまらないと次の録画にすぐ移動できる手軽さは、ビデオテープ時代にはなかった快適さだ。

 このニュースの調査でも、デジタル録画機器の普及により変化したことについての調査結果を紹介している。記事にもあるように、導入前後で変化はない、という回答が多かった。

 デジタル録画といえば、LifeStyle編集部でしょ、ということで、ITmedia LifeStyleの記者のお兄様方に同じ質問をしてみた。

 やはり多忙な記者のみなさんのこと、デジタル録画以降も視聴時間は同じだという。だが、大容量HDD、EPGによる録画ミス&録画忘れの減少で、録画番組数はかなり増えたとのこと。

 視聴時間は同じなのに、録画してる番組が増えたってことは、実はほとんど見てないってこと?

 「ちゃんと見てる」とS記者は胸をはる。矛盾してる、と指摘すると、これまでは、夜中に見るともなくテレビをつけていたが、今は録画した番組を見ているという。「なんとなく」視聴が減ったというわけだ。真夜中のテレビダラダラつけっぱなし、がなくなったということらしい。

 サッカー好きのW記者は「だから地上波ほとんどみなくなりましたね。」という。貴重?なテレビ視聴時間は、録画した番組、それも、CSやBSなど有料放送(のスポーツ番組)がほとんどでそれを見るだけで終わる。土曜の昼、起きて洗濯をしながら、録画した番組をみている、という独身男性の休日の過ごし方まで披露してくれた。

 ゴールデンタイムは仕事をしているにもかかわらず、筆者もBS/CSとも有料放送に加入している。せっかくお金払ってるんだからと、せこい根性を発揮してそれを見る。HDDレコーダーも地上波はしばらく設定しないままにしていたほどだ。ついでにいうと独身男性と変わらない土曜の昼下がりの過ごし方だ。

 こう見ていくと、ITmedia編集部(の一部)では、デジタル録画機器の導入は地上波視聴時間の減少につながっているようだ(かなりゴーインな結論だが)。地上波デジタルの普及がなかなか進まない、と話題になるが、実はこんなところに原因があるのかも。と再び強引な結論で締めくくることにする。

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