変化への適応力を高めるシステム運用ソリューション「eXsenju」:ITソリューションフロンティア:ソリューション
ビジネスにとってITは不可欠であり、各企業は変化する事業環境に合わせてシステムの変更・成長を繰り返している。それにともないIT基盤は巨大化・複雑化し、システムの運用管理も複雑で難しい課題に悩まされている。本稿では、運用管理部門が直面している課題を明らかにし、それに対するソリューションである「eXsenju」(エックスセンジュ)を紹介する。
システム運用管理を取り巻く環境の変化
企業のビジネスを支えているIT基盤は、いまでは異なるプラットフォームや多様なアーキテクチャ、アプリケーション、先進技術など、さまざまな要素から構成されている。その結果、これらの維持管理を行う運用管理面の負荷が増大している。これに加えて、さらに「信頼性」「柔軟性」「効率性」の3 つが、システム運用管理に強く求められるようになっている。その背景としては、ITへの依存度の高まり、事業環境の変化への柔軟な適応、IT投資から最大限の効果を引き出す必要性があげられる。
このような要求に応えるものとして、IT業界ではシステム運用管理におけるいくつかの方向性が打ち出されている。その代表的なものとして、ITリソースの自動配分・障害自動回復を目指す「自律化」、物理的な境界を意識せず論理的な利用単位を提供する「仮想化」、電気・ガス・水道のように必要な分だけ利用できるようにする「ユーティリティ化(オンデマンド化)」などがある。変化するシステム環境・運用管理要件に的確に対応するためには、これらの方向性を見極めながら、自社の運用管理にとっての最適なソリューションを選択する必要がある。
運用管理の課題解決方法
IT基盤を維持管理する各企業の運用管理部門に対して、経営層は「コスト削減、トラブル撲滅」を、また利用部門は「サービスレベルの保証、パフォーマンス維持」を求めてくる。さらに、アプリケーション開発部門からは「新システムリリース後の運用業務移管、障害の早期解決・未然防止、新技術への迅速な対応」といった要請が寄せられる。
運用管理部門がこれらの要求に柔軟に対応するためには、まずは自身の課題を明確化することが重要である。その課題を運用管理部門内で共有することで、目標設定が可能になる。ポイントは、ひとつひとつの課題を継続的なPDCA(Plan―Do―Check―Action)サイクル型のプロセスを通じて解決していくことである。1 つの課題がクリアされると、次の課題解決の展望が開けてくる。一気にやろうとせず、改善による効果が高いところから段階的に進めることが成功の秘訣である。また、これらのプロセスと連携可能な、現場視点のツールを導入することが重要である。現場視点とは、現状の業務や人員とのバランス、運用管理業務の一貫性・効率性、導入時の現場負荷などである。
運用適応力の向上を支援する「eXsenju」
NRIデータサービスでは、1994年より運用管理ツールとして「千手」および「e-千手」を提供しているが、この両者を統合した後継製品「eXsenju」を2004年3月にリリースした。
NRIデータサービスはシステム運用のアウトソーサーとして、ユーザーのさまざまなシステムをデータセンターで運用している。前述のシステム運用管理の方向性を踏まえ、その現場で培われた運用管理ノウハウに基づいて、多様化する運用管理要件への適応を支援するために製品化したのがeXsenjuである。
eXsenjuは、図1に示すように、4 つのサブシステムとそれに属するエクステンション群で構成されている。これらの機能は個別購入可能なライセンスとして提供されているため、システムの成長やそれにともなう運用要件の変更に合わせ、必要に応じて段階的で柔軟な機能の拡張が可能である。また、運用しているシステムの構成によらず、提供されている全機能を一貫した画面で操作できるため、習得がしやすく、かつ導入後の機能追加も容易である。対象ノードを仮想化することにより、論理的な利用単位でのシステム管理を可能にし、さらに、ジョブスケジュール機能により自律運用を強力に支援する。
運用管理部門が新たな要件への適応力を高めるには、運用管理を自動化・効率化するeXsenjuのようなシステム運用管理ツールが不可欠となっている。
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