ITmedia NEWS >

Microsoftの広告画像、黒人が白人に――ネットで非難受けて謝罪

» 2009年08月27日 16時22分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 今朝はMicrosoftにとって最高の朝ではなかった。好戦的なFree Software Foundation(FSF)の人たちがWindows 7への攻撃を仕掛け、Webサイトを立ち上げ、Fortune 500社のCEOに書簡を送るキャンペーンを開始した。彼らは、Windows 7が赤子を邪神のいけにえに捧げるようなありとあらゆる悪事をはたらくと非難している。

 とは言え、これは比較的小さな問題だ。FSFがこれらCEOを説得してオープンソースに乗り替えさせられる可能性は、ドン・キホーテが風車を倒せる可能性とほぼ等しい。晩夏のこの良き日にMicrosoftを見舞ったもっと大きな問題は、宣伝用の画像をめぐる騒動だった。

 Microsoftの米国サイトにある以下の宣伝用の画像が、

 ポーランド版のサイトでは次のように少々変えられていることに誰かが気付いた。

 違いが分かるだろうか? 多数のブロガーやTwitterユーザーは違いに気付いて、登場人物の人種が変えられていることと、お粗末なPhotoshop加工に激怒したようだ。中央の男性の頭(と肌の色)が変えられているのに、男性の右手は同じままだということに注目してほしい。それから、この男性のコンピュータはMacBookなのだが、Appleのロゴが消されている。

 Microsoftは慌てて謝罪した。

 「マーケティングサイトの写真にミスがあったことを、心からお詫びします。画像を削除します」とMicrosoftの公式Twitterには書かれている。

 Microsoftは、さまざまな人種を起用した広告はポーランドでは効果的ではないと思って画像をいじったのかもしれない。だが、情報がすぐに世界中に広まるこの時代、大規模な多国籍企業が地球の反対側でやっていることに、誰かが気付く可能性がある。

関連キーワード

Microsoft | 広告 | 謝罪 | 非難 | ブロガー


Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.