連載
» 2009年07月21日 18時00分 UPDATE

アイデア・スイッチ:短時間で多様なアイデアを引き出す道具 (1/4)

アイデアを考え出すこととは、「既存の要素をたくさん集め、シャッフルし、新しい組み合わせをつくる」こと――今回は視点を変えた新商品を考案したいとき、人と違った観点からアイデアを出したいとき、ヒネリのきいたアイデアを考え出したいときに有効な方法を紹介します。

[石井力重,Business Media 誠]

「アイデア・スイッチ」とは?

photo

 人間の頭には、アイデアを作り出す機能があります。頭を「次々と発想を生み出す装置」と表現するならば、困ったことにこの装置はとても不安定で、あるときはどんなに動かそうとしても、まったく作動してくれないことがあります。どこかに隠れている起動スイッチでもあれば便利なのに、と思いませんか?

 創造手法の専門家たちは、これまでに、さまざまな「アイデア創出方法」を見いだしています。つまり、「発想装置」を起動するための「スイッチ」が、実は存在しているのです。

 今回ご紹介する「アイデア・スイッチ」は、日本実業出版社から発売した『アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置』から抜粋しています。




 創造に関するある理論に興味深い分析があります。アイデアというのは千差万別に見えて、実はほとんどのアイデアは数十のパターンに分類できるそうです。

 そのパターン集は、発想を引き出す道具にもなります。パターンの1つひとつを自分の考えている問題にあてはめていくと、アイデアとして意味をなしそうなものがいくつも見つかります。

 また、その発想を引き出す道具(発想トリガー・メソッド)は、非常に短時間で多様なアイデアが浮かぶ、というメリットもあります。一般的に、短時間にさまざまな発想のパターンを考えることは難しいのですが、発想トリガー・メソッドは、シンプルな発想のパターンがリストとして整備されているので、それをチェックしていくという形で短時間でも十分に発想のパターンを切り替えていくことが可能です。

 発想トリガーの候補となるものは古くから知られていました。それぞれの分野では使われているのですが、専門用語や言語の問題があって、日本では専門家以外にあまりなじみのない発想の道具でした。それらを翻訳したもの、言葉を大幅に意訳して発想フレーズ化したものなどをこの章(※)では紹介します。

※詳しくは『アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置』もしくは、誠 Biz.IDで以前連載していた「アイデア創発の素振り」でご確認ください。
方法 効果
10分間で3つ以上のアイデアを引き出す「SCAMPER (スキャンパー)」 ほとんどの問題に効果を発揮。48の問いかけのリストで、次々発想できます。
技術的な視点からアイデアを引き出す「USITオペレータ」 手の加え方には、いつもは見落としていた新しい選択肢があることに気づきます。
多様な観点でアイデアを引き出す「6観点リスト」 発想の観点を大きく変えることができます。
多様なひねり方でアイデアを引き出す「12変化リスト」 物事のひねり方の基本パターン集で、現状を変えるアイデアを作り出せます。
「それ、どうやって実現するか」を発想する「智慧カード」 矛盾するような難しい問題にも、「それ、どう実現するか」を必ず発想できます。
ノート1つで100以上のアイデアを引き出す「エクスカーション」 丸腰でも大丈夫。発想トリガーをその場で作り出す方法があります。

 「短時間で多様なアイデアを次々と出したい」というとき、ぜひ試してみてください。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ