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» 2012年12月06日 09時00分 UPDATE

田中淳子のあっぱれ上司!:上司のやる気を高める方法――部下ができるいくつかのこと (1/3)

「部下に一度も褒められたことがない」といった上司も多いだろう。上司だって褒められたい、感謝もされたいもの。上司がしてくれたことについて、部下は「助かりました」「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えてみてはいかがだろうか。

[田中淳子,Business Media 誠]

編集部からお知らせ

 ITmedia エグゼクティブでの人気連載「田中淳子のあっぱれ上司!」が誠 Biz.IDにて再開します。悩める上司と部下の付き合い方を、企業の人材育成に携わって27年(!)の田中淳子さんが優しくにこやかに指南するこの連載、部下とのコミュニケーションに悩んでいる上司はもちろん、そうでない上司も必見です!


 「マネージャーになってから一度も褒められたことがない」と苦笑いしていた人がいた。部下からは「あれがおかしい」「これをどうにかしてくれ」「こういう問題がある」「ここを決めてくれないと困る」とあれこれ陳情やクレームは来るけれど、その対応が済んだからといって、部下から「ありがとう」と言われることもない。ましてや、褒められることなど皆無だというのだ。

 彼は中間管理職なので、部長や本部長など上にも多くのポジションがあるのだが、そういった上司からも褒められないらしい。「今期の売り上げはどうなっている?」「部下をきちんと指導しているのか?」と厳しいことは言われても「がんばっているね」「よくやったね」とは言われない。「もちろん、華々しい成果を出せていないから、仕方がないのですけどね。それでも、たまには褒められたいものです」と自嘲気味に語ってくれた。

 部下は、上司があれこれ多くのことをしてくれるはずだと期待する。中には自分がすればよいようなことまで「上司の判断を待って」「上司が指示してくれないからまだ動けない」など自分で行動に制約を付け、上司に何かことを起こすことをゆだねるケースもある。その結果、上司に対して、多くの注文を付ける。それらをやってくれない、やってはくれるが動きが遅い、という場合は「報告しても対応してくれない」「頼んだのにやってくれない」「説明したのに忘れてしまった」と上司の不足している部分にばかり目を向けてしまう。

 一方で「頼んだことをやってくれた」「説明したことをいつまでも覚えていてくれた」という「よいこと」については、あまり意識が向かないので、部下から上司を褒めたり上司に感謝の言葉を伝えたりということはまずないようなのだ。

 でも上司だって人間だし、実は、不安を抱えている人も多いように思う。「自分が下した決断は正しいのか?」「自分が考えた優先順位の通り進めても大丈夫か?」。そうやっていつもドキドキしている。でも、それを部下に見せるわけにはいかないため、心の中で一人悶々と葛藤を続けている。それが「上司」なのではないだろうか。

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