新聞なんて、捨てられる情報ばかり稼ぐ人の仕事術(2/2 ページ)

» 2013年10月23日 11時00分 公開
[北岡秀紀,Business Media 誠]
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 そもそも新聞に書いてあることが、完全な事実ではありません。新聞社なりのバイアスがかかって情報が掲載されています。よく「産經新聞は右寄り」「朝日新聞は左寄り」などと言われますね。実際、同じようなニュースであっても、全く異なる論調で書かれていることがあります。

 ということは、本当に新聞を情報源とするなら、複数の新聞を同時に読む必要があります。とはいえ、新聞を読むことを仕事にしていないかぎり、限られた時間で何部も新聞を読むのはかなり大変です。

 新聞社はあくまで広告を主たる収益源とするれっきとした営利企業ですから、本当は大ニュースになるような性質のものでも、大広告主にとって不利だから記事が小さく扱われたり、提灯記事が載ることがあるということも付け加えておきます。

異なる意見を持つ識者、論客を比較する

 では、新聞を読まずにどうすればいいのでしょうか?

 その答えは識者、あるいは論客と呼ばれる人たちが発信する、メルマガやブログなどをウォッチすることです。

 識者や論客は一時的なニュースであっても、インパクトの大きいニュースを選んで意見を書いてくれています。しかも、一連の流れなど全てを書いていますから、大きな流れでニュースを捉えられるようになります。

 ここでのポイントは、異なる意見の人同士の見解を、並べて読んでみることです。彼らは自分の意見に有利なように情報をコンパクトに編集しています。異なる意見を持つ人たちがいれば、それらを見比べ、どちらが論理的でかつ自分にとって納得がいくのかを考えます。

 こうすることで、対立する情報を理解しつつ自分の意見を形成することができます。

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