連載
» 2014年05月09日 11時00分 UPDATE

「話のおもしろい人」の法則:自分の話し方を「客観的」に研究する

話し方を改善するには、自分の話が相手にどう聞こえているかを客観的に検証する必要があります。そのために有効な方法は、自分の会話を録音して聞き返すことです。

[野呂エイシロウ,Business Media 誠]

集中連載「「話のおもしろい人」の法則」について

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本連載は、野呂エイシロウ著、書籍『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

「話のおもしろい人」は、相手によってカメレオンのように言うことを変え、女性のネイルをチェックし、おみやげにガリガリ君をもっていく。

「話のつまらない人」は、半沢直樹』のように自分を押し通し、女性からのメールをチェックし、おみやげに高級アイスを持っていく。さて、そのワケとは――?

さまざまなヒット商品や人気番組の「かげの仕掛人」が教える、話しベタでも人の心を“ワシづかみ”にできる48の話し方。この法則さえ知れば、

・人に怒られない

・異性にモテる

・仲間に嫌われない

・仕事がうまくいく

で、人生が変わります!


自分の会話を録音して聞き返す

 話し方を改善するには、自分の話がどう聞こえているかを客観的に検証する必要があります。そのために有効な方法は、自分の会話を録音して聞き返すことです。

 実を言うと僕も、かつては自分のプレゼンをすべて録音し、聞き直していました。

 すると、前フリの段階で退屈な天気の話をしていたり、受け手が明らかに興味を失っていることにこだわっていたり――。そんな失敗をしていても本人はその場ではそれに気付けずに、一生懸命プレゼンをしていることが分かります。

 録音を何度か聞き返していると、やがて自分のしゃべりを客観的に聞けるようになります。まるで番組の出演者とディレクターのように分離することができるのです。例えば、今のくだりは全部カットとか、その話をもっと膨らませればいいのに、何で焦って先に進めたのか、などという反省点がどんどん浮かび上がるようになります。

 会話や会議などのやりとりでズレがあったとしても、録音しておけばハッキリ分かります。また、自分以外の「登場人物」のキャラクターもより鮮明になります。A課長はカネの話題にしか反応しない、Bさんはスケジュール最優先、Cさんは流行ものが大好き、Dさんはとにかく保守的で慎重派……。こんな情報が、後日役に立つこともあります。

 会話を録音するなんてちょっと後ろめたいと思われるかもしれませんが、別に悪用するわけではありません。しかも最近は、ICレコーダーを用意するまでもなく、スマホに録音機能がついているので、思い立ったらすぐにでも録音をはじめられるはずです。自分の会話を聞き返すのは少々気恥ずかしいものですが、効果は抜群です。一度だまされたと思って試してみてください。

「消音」ボタンで自主トレ開始!

 以前、魅力的な話し方をする人として、明石家さんまさんを紹介しましたが、彼の話術を研究した結果も公開しておきたいと思います。

 実は僕がさんまさんのことをあれこれ語れるのは、一度じっくり研究したことがあるからです。あるプロデューサーがさんまさんに心酔していて、どうして彼がそこまでのめり込めるのかを知るために、さんまさんの番組をかたっぱしから録画して見返していた時期があるのです。

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 さんまさんはどうやって話を広げているのか、広げた話をどうさばくのか、広げられたほうの相手のリアクションはどうなのか。それらを分析するのに有効なのは、一方の音をつねに消しながら録画を見ることです。

 つまり、さんまさんの声だけを消しながら見る。あるいは、相手側の声を消しながら見るのです。リモコンのミュートボタンを何度も押しながら、声を消されている人がどんなことを発言しているかを想像します。何を言えば、相手がそんな反応をするのか、いろいろ考えてみます。

 そのあとでさんまさんの発言を確認してみれば、彼のすごさがよく分かるでしょう。そして、これを繰り返すことであなたもさんまさん流話術が身についていきます。

 もしあなたが、「このタレントのトークはおもしろい」と思う人がいたら、ぜひこの手法を試してみてください。

今回のポイント

スマホで録音、テレビで録画。話術をきたえるトレーニングはすぐできる!


 →連載「「話のおもしろい人」の法則」バックナンバーはこちら

著者プロフィール:

野呂エイシロウ(のろ・えいしろう)

1967年愛知県生まれ。愛知工業大学卒。放送作家・戦略的PRコンサルタント。

学生時代に「現役の学生」を武器に、電機メーカー、広告代理店との会議に参加。学生向け家電企画の立案、宣伝、PRに携わる。その後、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。『ザ!鉄腕!DASH!!』『奇跡体験!アンビリバボー』『ズームイン!!SUPER』などに携わる。放送作家としての「番組をおもしろくするネタづくりのノウハウ」を生かし、30歳のときから“戦略的PRコンサルタント”としての仕事をスタート。


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