「ちょっと寄ってく?」――ふらりと寄れるビジネス利用OKなカフェ、新宿にオープンコーヒー1杯で何時間でも

「ノマドワーク」という言葉が定着して久しいが、カフェで長時間仕事をするのは気が引けるもの。かといって、コワーキングスペースを借りるほどでもない。そんな中「ゆっくり滞在」を前提にした新しいジャンルのカフェがオープンした。

» 2014年10月22日 11時00分 公開
[Business Media 誠]

 「仕事でちょっと打ち合わせをしたいけど、チェーン系カフェでは座席間隔が狭すぎて隣に丸聞こえになってしまう」「せっかくACアダプターを持ってきたのに、座席に電源がなくてピンチ」――そんな経験はないだろうか?

 オフィスのひしめき合う新宿駅南口に、ビジネス利用を想定したカフェ「Caffice(カフィス)」が、10月23日にオープンする。運営はNHN PlayArtの子会社「メディエーター」。

 ノマドワークをカフェでする場合、気の小さい人であれば長時間の利用は気が引ける。しかしビジネス利用を想定したコワーキングスペースやネットカフェは利用時間に応じて料金が上がっていくため、今度は金額が気になって長時間いられない。そのような利用者の声にこたえるかのごとく、Cafficeではドリンクもしくはフードを注文するだけで気の済むまで滞在できるのが特徴となっている。また、会員登録も不要なので、必要になったときに利用できるのがうれしいところ。

 場所はJR新宿駅「新南口」から徒歩2分。244平方メートル(73.91坪)という広さながら、座席は66席しか設けておらず、各座席間のスペースには余裕がある。そのため、1人での作業中や、数人で打ち合わせに利用しているときも、ほかの客の動きを気にすることなく集中できる。また、長時間の滞在・作業を想定し、座面のクッション性や高さ、背もたれの曲面などもできる限り苦にならず、快適に過ごせるものを慎重に選んだという。

Caffice 新宿南口にオープンした「Caffice」。写真はカフェエリア

 店内は3つのエリア、「ラウンジエリア」(20席)「カフェエリア」(32席)「ビジネスエリア」(24席)に分かれており、どの座席にも電源を完備。全座席から高速無線LANが使えるだけでなく、ビジネスエリアでは有線LANも用意している。なお、通信の安全性が気になるところだがWPA2-PSK暗号化通信を採用している上、公開しているパスワードも定期的に変更。通信はあくまでもクライアント端末とルーターの間でのみ行われ、同じネットワーク上にある別の端末が見えないようにしているという。

左:ラウンジエリア。全席にソファを使用。右:ビジネスエリア。電源だけではなく有線LANやPCワイヤーロックも完備。奥には書庫を設置

 ビジネスエリアではそれ以外にもプリンターや自由に閲覧できる書庫が用意されている。特に書庫には代官山蔦屋書店のブックディレクター・山路和弘氏のセレクトによるビンテージものの約350冊の書籍が並び、ビジネスのヒントや資料としての利用価値がありそうだ。

Caffice 代官山蔦屋書店のブックディレクター・山路和弘氏が選んだビンテージものの書籍が並ぶ

 営業時間は11時から午後11時までで、平日は開店から午後2時までがランチタイム、午後6時から閉店までがバータイムになっている。なお、ランチタイムにはテイクアウト可能なドリンク、サラダ、サンドイッチのセットなども販売している。

 NHN PlayArtによれば、「仕事も含め『生活のあらゆるものを楽しく』をコンセプトにデザインしました。ゆっくり滞在していただいても、充実した自慢のテイクアウト品により、利ざやは確保できると思っています」と自信をのぞかせた。

Caffice 販売用の豆は自家焙煎

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