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営業が「実際に働きやすい企業」ランキング 1位は起業家精神を重要視する……ストレス高めでもランクインした企業も

» 2018年11月01日 14時01分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 営業が働きやすい企業はどこ? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが「労働時間の満足度」「仕事のやりがい」「ストレス度の低さ」などの6項目を評価した結果、最も平均点が高かったのはリクルートホールディングスで3.68点(5段階評価)だった。

 同社では単なるルート営業ではなく、クライアントの課題を特定し、ソリューション提供・改善策の提案までに担う。報酬やミッション内容や成果に応じて決まり、新規事業をできる制度や表彰制度が充実している。社員の起業家精神などを重要視するためか、「仕事のやりがい」の項目が高評価だった。

 社員からは「成長志向の高い人への支援を惜しまず、個人の志向性を大事にしてくれる会社。公募制の新規事業エントリーなどの制度もあるので、制度を活用しながら仕事をつくっていく土壌が整っている」との意見が出た。

phot リクルートホールディングスの公式Webサイト

 2位は日本電気(NEC、3.64点)。同社の営業スタイルは、顧客が抱える問題を確認し、その解決に向け同社のサービスをどのように活用すべきかを提案する「ソリューション営業」。研修制度が整っており、入社後3年間はOJD(On the Job Development)で研さんを積むなど、バックアップ体制が充実。休暇制度も整備されており、高評価を得た。

 「若手でも大きな顧客やプロジェクトを任せてもらえる。部署や上司にもよるが、フォロー体制が整っており、思い切って仕事に打ち込むことができる」という。

 3位は野村証券(3.60点)。個人や法人相手の営業のほか、機関投資家らに働きかけるホールセール部門での営業もある。野村ホールディングスの平均年収は約1455万円で高待遇(2018年3月期実績)。仕事内容に関しては「きつい」と「楽しい」の両方が散見され、ストレスについては1.95点と低評価だった。

 「常にチャレンジングな目標を掲げて試行錯誤して成果を追い求める毎日を送る。金融知識やセールストーク、本人のキャラクターなど、ありとあらゆることを総動員して成果を挙げることはやりがいがある」といった声が寄せられた。

 4位以下は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(3.48点)、東芝(3.46点)、三陽商会(3.44点)、東京海上日動火災保険(3.41点)、アフラック生命保険(3.29点)、ゆうちょ銀行(3.27点)、三菱UFJ銀行(3.27点)――と続いた。

phot 営業が実際に働きやすい企業ランキング(=グローバルウェイ調べ)

 調査は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)を対象として、17年4月1日〜18年3月31日に「キャリコネ」に「営業職」として登録しているユーザーから10件以上評価が寄せられた企業をランキング化した。評価項目は「労働時間の満足度」「仕事のやりがい」「ストレスの低さ」「休日の満足度」「給与の満足度」「ホワイト度」の6項目。

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