トヨタではマーケットエリアを、日本、北米、欧州、アジア、その他に分けて発表している。棒グラフの緑が前期利益、黒が当期の利益で、その上にある破線が台数である。
地域別の営業利益(トヨタ決算資料より)
まずは台数を見てみよう。日本と欧州、その他地域は微増、北米は微減。アジアはもう少し減っている。
利益の方で落としているのは、日本とアジアだ。これはおそらくコロナの影響を受けているエリアということで、北米と欧州では、この期中にほぼ影響が出ていない。むしろ北米の伸びは大きく、日本とアジアの減数をほぼ吸収しており、それが先に述べた通り、トータルでのほぼ横ばいという結果に結びついている。
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トヨタ自動車は、2021年3月期の連結販売台数の見通しを前期比21.9%減の700万台とする“前提”を発表。市場の動向を予想することは困難になっており、地域別の販売台数計画の公表は見送った。
- 強いトヨタと厳しい日産
日本の自動車メーカーは調子が良いのか悪いのか、とくにここ数年中国の景気悪化が伝えられており、その影響が心配される。全体を見て、とにかくこの逆境下で強さに圧倒されるのがトヨタで、ちょっと言葉を失う厳しさに直面しているのが日産だ。スズキとマツダは日産を見るとまだ救われるが、下を見て安心していていい状況とは思えない。概要としては各社そろって、程度の差はあれど逆境である。
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ヤリスは高評価だが、満点ではない。悪いところはいろいろとあるが、それはパッケージの中でのトレードオフ、つまり何を重視してスペースを配分するかの結果だ。ヒューマンインタフェースから、なぜAピラーが倒れているかまで、コンパクトカーのパッケージに付いて回るトレードオフを、ヤリスを例に考えてみよう。
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