日本SGI、ミッドレンジのLinuxクラスタ「SGI Altix 1350」を発表

日本SGIは、SGI Altix 350をベースとしたミッドレンジクラスタ「SGI Altix 1350」を発表した。従来のスモールノードのアプローチとは少し異なるようだ。

» 2005年02月22日 16時55分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは2月22日、Linuxサーバ製品ラインの強化に向けて、SGI Altix 350をベースとしたミッドレンジクラスタ「SGI Altix 1350」を発表、同日より販売を開始した。

 同製品は、Itanium 2を搭載したミッドレンジサーバ「SGI Altix 350」をベースに構成されるSGI独自のアーキテクチャによるクラスタ・ソリューション。OSには64ビットLinux(SUSE Linux Enterprise Server 9またはHPCアプリケーションに最適化されたSGI Advanced Linux)が選択でき、単一のLinuxオペレーティングシステムでItanium 2を最大32基、メモリは384Gバイトまで搭載可能。ノード上でのI/Oは1秒あたり6.4Gバイトを実現している。

 従来のクラスタでは、2プロセッサや4プロセッサのスモールノードを数多く接続して構成、管理、プロビジョニングする。これに対し同製品では、ノード内のクラスタ自体を拡張することで、接続、管理、およびソフトウェア・ライセンスやインターコネクトなどにかかる費用を低減できる。

 また、InfiniBand高速インターコネクト関連製品があらかじめ組み込まれて出荷されるほか、Scali Manageのクラスタ管理ソフトウェア、アプリケーションのバッチワークロード処理を管理、高速化するPlatform Computing LSF、インターコネクトを管理するVoltaire VoltaireVisionなどのソフトウェアに対応していることで、優れたクラスタ環境を容易に構築できる。

 そのほか、各計算ノードで複数(最大8個)のホスト・チャンネル・アダプタ(HCA:ノードとInfiniBand間の接続を行うアダプタ)をサポートするのも特徴となっている。

 価格は最小構成(Itanium 2 1.5GHz×4CPU、メモリ4Gバイト、InfiniBandスイッチ1個、HBAカード2個、Linux OS付き)で992万6000円から。自動車業界をはじめとする製造業のCAE分野や、ゲノム・バイオ、医学、環境、エネルギーなどの科学技術計算分野、そしてテレコ・メディア分野にむけて1000システムを目標に販売していく。

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