B2Bミドルウェアの新しい使命SEをサポートするミドルウェア(3/6 ページ)

» 2005年05月30日 09時12分 公開
[藤野 裕司(DAL),ITmedia]

EDIは国際標準のebXMLで

 その流れの中で、ebXMLはWebサービスの拡張機能という位置づけのもとに、国際的なEDI標準として策定が進んでいる。EDIに着目した取り決めを細かく規定しており、企業間接続では国内外を問わず標準化された利用が進むと思われる。アジア地域ではインプリメントが進んでおり、相互接続試験も実施されている。また貿易分野では本番業務でも使われていて、国際EDIとして認知されてきた。

 国内では電子機器業界(JEITA)がebXMLをベースとした『企業間コラボレーションを実現する新EC標準(ECALGA)』を発表した。流通業界でも、国際的な電子商取引推進団体であるGCI(Global Commerce Initiative)が次世代電子商取引の標準通信プロトコルとしてebXMLを採用する旨、2002年に正式アナウンスしている。

 ebXMLにはファイル転送機能とメッセージング機能があり、メッセージング機能を駆使すれば企業間であっても準リアルタイムのEDIが可能となる。完全なリアルタイムが必要な場合は、次のWebサービスを使うとよい。扱うデータはXMLに限ることはなく、現行のアプリケーションデータをそのまま自在に適用することができる。

アプリケーションの緊密な連携はWebサービスで

 Webサービスはインターネット上のアプリケーションを自在に連携できるような機能を提供している。マイクロソフトとIBMが中心となって提唱した標準規格で、現在米国を中心に企業内アプリケーションの連携を目的とした導入が進んでいる。

 異なるサーバ上のアプリケーションを連携させるとき、従来ならば個別にプログラムの作り込みが必要だった。しかし、このWebサービスを使うと標準化されたインタフェースを通して、比較的容易にアプリケーション間での情報のやり取りやプログラムの呼び出しなどを行うことができる。

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