分散したサーバをポリシー管理する秘訣、教えます運用管理ツールで何ができるのか(6/6 ページ)

» 2006年04月10日 08時00分 公開
[ITmedia]
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トポロジ・ビューワとポリシー違反

 トポロジ・ビューワは、アプリケーション、データベース、アプリケーションサーバを、その依存関係に従った階層化されたビューで表示する機能である。これまではシステム構成や稼働状況は、テキストベースで表示されていたが、サービスやアプリケーションの視点やシステム基盤の視点からツリー構造をビジュアルに表示することで、より効率的な管理が可能になる。

 トポロジ・ビューワでは、各コンポーネントの稼動状況やアラート、ポリシー違反などの情報が統合されたビューとして提供される。管理者は多数のコンポーネントから構成される複雑なシステムを容易に把握し、問題を発見した場合には、ターゲットのアイコンをクリックすることによってターゲットの詳細ページにアクセスし、問題点の修正ができるため、単純に分かりやすくなっただけではなく、直感的な操作で的確に問題箇所を修正できるようになった(画面4)。

画面4 EM10g R2 を使ったアプリケーションとシステムの相関関係の表示とポリシー違反の確認

 ポリシー違反についての情報もトポロジ・ビューワの左側に、選択した項目に対するポリシー違反の数が表示されている。この数字をクリックすればその選択したターゲットに絞り込まれた情報が表示された状態で、ポリシー管理画面に移動する。また、トポロジ・ビューワの画面上のアイコン上にマウスカーソルを当てれば吹き出しで画面の左側に表示される情報と同じ内容を確認できるため、ポリシー管理上でもトポロジ・ビューワによるビジュアルな表示は運用管理の操作性向上に貢献している。

 ここまで見てきたように、EM10gは分散したサーバを一括して管理し、セキュリティ状態を均一に保つための仕組みとしてポリシー管理をはじめとするさまざまな機能を搭載している。運用管理者の作業負担をできる限り軽減しつつ、企業内に存在するサーバ群のセキュリティ管理を確実に実行するためには、このような機能は必須だといえるだろう。

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