ソフトブレーン、国や部門をまたげる業務プロセス管理の新製品

ソフトブレーンは、国内外の拠点間や複数部門をまたいでの業務プロセスを管理できる「ビジネスクロス」を発表した。

» 2008年04月10日 15時12分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ソフトブレーンは4月10日、国内外の拠点間や複数部門をまたいでの業務プロセスを管理するソフトウェアの新製品「ビジネスクロス」を発表した。利用料は1ユーザー当たり6万円で、SaaS展開も予定する。

 ビジネスクロスは、グローバルなビジネス環境に対応して国内と海外の拠点同士や、複数部門をまたいだ組織横断的なプロジェクトでの業務プロセス管理を効率化する。また、顧客管理機能やCSVファイル形式によるデータのインポート/エクスポート処理、携帯電話連携、名称や案件、スケジュール、リポートから対象を検索できる機能も搭載している。

 グローバル対応では、ユーザーが所在する地域のタイムゾーンや言語、通貨に応じてデータを入力でき、他国のユーザーが情報を閲覧する場合に翻訳して表示する。例えば、米国のスタッフが英語で作成した英語の日報を国内の管理者が承認する場合に、日報を日本語に翻訳。管理者が日本語で指示した内容を米国のスタッフが確認するときは英語に翻訳されるという。

部門間をまたいでの利用イメージ

 部門間をまたいで利用する場合は、案件単位で担当部門の進捗状況を1つの画面上から確認することができる。また、部門単位でプロジェクト案件ごとに業務プロセスを管理できるようにもなっている。同社によれば、営業部門での案件管理や人事部門での採用業務、購買部門での調達管理、コールセンターでのクレーム管理など、幅広い業務用途に対応するとしている。

 また、導入コンサルティングから運用支援までの有償サービスも提供する。「ビジネスクロスはソフトウェア製品だけでなく、サービスにも注力する。導入企業の業務効率化が実現するまでを支援する」(秋山真咲社長)という。今年秋以降は、名刺データの自動読み込み機能や帳票管理、認証連携、APIの拡張などを有償オプションとして提供していく。

ビジネスクロスで提供する機能

 同社ではビジネスクロスをSaaSでも展開し、今年秋からKDDIの「Business Port」など複数のSaaSプラットフォーム事業者と共同で販売する。具体的なサービス内容や利用料金は未定ながら、各社ごとの特色を生かした内容を目指すという。

 秋山氏は、「機密情報を厳しく管理するなら自社導入、期間単位で使用する場合にはSaaSを利用するなど、ユーザーニーズに応じて柔軟に利用できる環境を用意する」と話した。

秋山氏

 同社では、SFA(営業支援)システム「eセールスマネージャー」を展開しているが、「ビジネスクロスはSFAに限らず非製造部門のさまざまな業務プロセスに対応する。eセールスマネージャーとともに主力製品に位置付けている」と秋山氏は説明した。

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