マツダがデータ圧縮アプライアンス導入、新車の設計データを3分の1に圧縮

マツダは、データ圧縮アプライアンスの導入でCADデータの圧縮に成功した。ストレージ投資コストも削減できた。

» 2008年08月04日 08時00分 公開
[ITmedia]

 マツダは、米Storwizeのリアルタイムデータ圧縮アプライアンスをストレージシステムに導入し、デジタルデータ容量の縮小と、ストレージ投資コストの削減を実現した。7月31日に東京エレクトロン デバイスが発表した。

 マツダは、商品企画から生産準備において、車両を構成する数万点の部品の情報をすべて3次元デジタルデータ化している。3次元デジタルデータは、車両の量産終了後も10年以上にわたって保管し続ける必要があるため、年間数Tバイト単位でデータが増え続けているという。これらのデータを、ネットアップのストレージシステムで管理している。今後もデータの増加は避けられないため、ストレージ投資を抑制する目的で、データ圧縮アプライアンスを導入した。

 2007年12月に、Storwizeのリアルタイムデータ圧縮アプライアンス「STN-6500」を、ストレージシステム1台に導入した。2008年6月までの半年間に、10Tバイトのデータを圧縮した結果、3.5Tバイトまでデータを圧縮することに成功したという。実効容量27Tバイトのストレージシステムに、最大81Tバイトの保管容量を確保できるようになった。また、同容量のデータ保管領域を確保する場合と比べて消費電力を約17キロワット削減できたという。

 マツダは2009年3月までに、STN-6500を導入したストレージシステム1台分のすべてのデータを圧縮する予定としている。

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