Nokiaの第1四半期決算は90%の減益売上高は26.7%減

Nokiaは今年の携帯端末市場について、出荷台数は前年を最大10%程度下回るとみているが、下半期には回復に向かうとしている。

» 2009年04月17日 08時16分 公開
[ITmedia]

 フィンランドのNokiaが4月16日発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、売上高は前年同期比26.7%減の92億7400万ユーロ、純利益は同90%減の1億2200万ユーロ(1株当たり0.03ユーロ)となった。前年同期の純利益は12億2200万ユーロ(1株当たり0.32ユーロ)だった。

 携帯端末の出荷台数は9320万台で、前年同期を19%、10〜12月期を18%下回った。地域別では、前期低迷した北米で31%増加したほかは、中南米(前年同期比45%減)、中東・アフリカ地域(27%減)、アジア太平洋地域(17%減)、中国(15%減)、欧州(13%減)と2ケタ減少となった。市場シェアは37%と前年同期の39%を下回った。主に中南米、中東・アフリカ地域、アジア太平洋地域、中国でシェアを落としたという。

 平均販売価格(ASP)は65ユーロで、前年同期の79ユーロ、前四半期の71ユーロから下落。一般物価の圧力、低価格製品の比率が増えたこと、ハイエンドのNseriesの台数が予想より低かったことが主な理由だとしている。

 今年の携帯端末市場について同社は、出荷台数は前年を最大10%程度下回るとみている。上半期の落ち込みの方が下半期より大きいという。また第2四半期について、第1四半期と同等もしくはわずかに回復するとしている。

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