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» 2009年04月25日 08時30分 UPDATE

タスクチームのススメ(4):ギャップだらけの組織を救う「ストーリーテラー」であれ (1/4)

タスクチームの進行には、問題の原因をしっかりと分析しておくことが不可欠だ。データと論理で主張を固め、解決までのストーリーをしっかりと立てることで、組織で発生するギャップを回避できる。

[永井孝尚,ITmedia]
「タスクチームのススメ」目次 項目
1.タスクチームとは何か 1-1 なぜタスクチームなのか
1-2 タスクチーム結成のきっかけ
2.タスクを立ち上げる 2-1 タスクリーダーの決定
2-2 解決すべき問題、タスクの目的・目標の仮定義
2-3 タスクメンバーの選定
2-4 スケジュールの設定
2-5 ロジスティクスの設定
2-6 キックオフ会議の招集と根回し
2-7 キックオフ会議の資料作成
3.問題意識の共有と現状把握 3-1 キックオフ会議
3-2 問題意識の共有
3-3 目的と目標の詳細な定義
3-4 現状の把握
4.問題の原因分析 4-1 ギャップの定義と問題の原因分析
4-2 原因を分析する論理的思考
4-2-1 主張、データ、ロジック
4-2-2 因果関係
4-2-3 相関関係
4-3 ストーリー作り
5.アクションプランと進ちょく管理 5-1 アクションプランの定義
5-2 アクションプランの実行環境作りと進ちょく管理
6.タスクリーダーと事務局の心得 6-1 リーダーと事務局の仕事は「リード」
6-2 会議ですべてを決めない
6-3 リーダーと事務局は裏方である
6-4 リーダーと事務局はすべてを抱え込まない
6-5 焦点を絞った議論と発散した議論のバランスを取る
6-6 意見の対立をどう考えるか
6-7 「貴重な人生の時間を預けてくれている」という意識を持つ
6-8 タスクチームの意義

 前回までは、タスクチームにおける問題意識の共有、目的と目標の定義、現状把握の方法を紹介した。今回は、これらを踏まえた原因分析の方法を探っていく。

4-1 ギャップの定義と問題の原因分析

 タスクチームの目的は、部門をまたがる特定の課題を解決することだ。課題解決には、あるべき姿と現状の間にどのようなギャップがあるか、その原因は何かを考える必要がある。そしてギャップを埋めるためのアクションプラン(行動計画)を策定する。

 当初定義した目的とメンバーとの議論を経て再定義した目的、その後の議論で明らかになった現状分析を基に、メンバー間でギャップの認識を合意する。その結果を経営層にも報告し、認識を共有しておくことで、タスクチームを円滑に進行できる。

 ギャップが明確になったら、次に考えることはギャップが発生している原因だ。ギャップを大きく分けると、「やるべきことをしていないため発生しているギャップ」と「やるべきことをやっているのに発生しているギャップ」の2種類がある。前者は何をしていないかを明確にした上で、やるべきことを考える。後者は現在取り組んでいることをどう改善すべきかを検討する。

 その際、問題とその原因を切り分けて考えることが必要だ。例えば売れていない製品について分析を進めていると、「製品を売っていないのが問題だ。だから売ることに力を入れよう」というアクションプランに結び付けてしまいがちだ。

 ここでは売れていないことは問題であって原因ではない。「売ることに力を入れる」というアクションプランの策定は、問題の原因分析を怠った産物でしかない。問題を構造的に分析すると、売れていない原因が別の部分に潜んでいる場合が多い。問題と原因を明確に分けることを忘れないようにしたい。

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