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» 2009年07月25日 11時45分 UPDATE

ネットの逆流(20):Twitterとマスメディアは連携できるか (1/4)

朝日新聞社など、マスメディアによるTwitterが始まった。政治家による国会中継も行われた。果たしてTwitterは新たなメディアの発信源になるのか。マスメディアはTwitterをいかにして使うべきなのだろうか。

[森川拓男,ITmedia]

ネットの逆流過去記事はこちらヒウィッヒヒーに関するオルタナティブ・ブロガーの意見はこちらです。


 Twitterが一般で話題に上ることが増えてきた。ネット上のニュースでは当たり前のように言及され、テレビや新聞でも取り上げられるケースが増えてきたのだ。ユーザーも日々増え続け、企業や著名人の参加も相次いでいる。最近では青森県庁も開始した。Twitterを活用するためのツールやWebサービスも次々に誕生し、今後の発展も期待されるところだ。同時に、変化も余儀なくされそうだ。

 Twitterといえば「いまなにしてる?」。「いま」をつぶやく場所だった。わたしがTwitterを始めたのは、この春だった。以前からアカウントは取得していたものの、どう使っていいのか分からずに放置していたが、仕事がきっかけで使い始めていまに至る。といっても、たまにつぶやくのみで、積極的に活用しているわけではない。ただ、Firefoxを立ち上げていることが多いので、TwitterFoxを使って、フォローしている人のつぶやきを眺めることが多い。

 しかし、ここ数カ月でもずいぶんと状況が変わってきた。それは、マスメディアのTwitterへの参入だ。わたしも幾つかをフォローしているが、疑問に感じることもある。マスメディアがTwitterを使うことの狙いである。

マスメディアのTwitter活用

 朝日新聞社がTwitterのアカウントを取得したというニュースは新鮮だった。「asahi」アカウントで最初につぶやかれたのは、6月10日に行われたサッカーワールドカップアジア地区最終予選「日本×カタール」のこと。その前々日に、試合担当のマッキーと名乗るつぶやきがあり、カタール戦の速報を行うと告知された。

 それまでにも、幾つかの企業などがアカウントを取得し、Twitterを使ったプロモーション活動を行っていることはあった。例えば、Twitterをプロモーションに活用したDellの場合、300万ドルの売り上げを生み出したと報じられた。このようにTwitterは、ビジネスモデルとしても効果を上げ始めている。Twitterを積極的に活用しているミュージシャンなども出現している。

 Twitterによる各種の中継も、多くのTwitterユーザーが行うようになった。例えば、あるシンポジウムに参加していなくても、ほかのユーザーによるTwitterの生中継によって、内容を簡潔に、しかもタイムリーに知ることができる。

 ここにおいて、朝日新聞社という旧来型のマスメディアがTwitterを始めるという。いったいどのような使い方をするのか、興味と期待感があった。しかし、ふたを開けてみると、マッキー氏によるサッカー中継は、テレビ観戦をしながらおしゃべりしているような印象であり、期待していた詳細な実況中継からはほど遠かった。

 だが、これが意外な人気を生み、「asahiたん萌え」という現象も一部に巻き起こしたのである。ライターの津田大介氏が審議会などに出席した際に、発言を逐一Twitterに投稿することから名づけられた「Tsudaる」に対抗する言葉として、かつて流行した「アサヒる」とは違う意味の、新しい「asahiる」という言葉まで誕生した。

 カタール戦が終わるとしばらく音沙汰のなかった「asahi」アカウントは、アサヒ・コムの話題のニュースのRSS配信を開始した。これに関しては賛否が分かれるようだ。

 Twitterに連携するサービスとして、RSSなどのフィードを定期的にチェックして新着をつぶやくものや、ブログなどのpingからつぶやくものも存在する。しかし、これも度を越えると膨大な量のつぶやきが流れることになり、スパムのような感じになりかねない。

 「asahi」アカウントで2度目に行われたオーストラリア戦のサッカー中継では、開始直後にRSSが一時的に止められた。そして、カタール戦と同じユルイ感じのつぶやきが行われた。試合終了後は、再び無機質なRSS配信に戻っている。

 しかし、「asahi」の2万5000あまりのフォロワーたちは、そのようなRSS配信を望んでいるのだろうか。そもそも、メディアはTwitterで何をしたいのだろうか。

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