2009年世界半導体市場の売り上げは10.5%減の2284億ドル

2009年の世界半導体市場の売り上げは、前年比10.5%減の2284億ドルとなったことが米Gartnerの調査で明らかとなった。減少幅は予想ほど悪くなかったとはいえ、半導体産業で2年連続の売上減少は初。

» 2010年04月02日 15時46分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 米Gartnerは3月29日、2009年の世界半導体マーケットシェアを発表した。2009年の世界半導体市場の売り上げは、前年比10.5%減の2284億ドル。減少幅は予想ほど悪くなかったとはいえ、半導体産業で2年連続の売上減少は初。

 半導体ベンダーのランキングを見ると、1位は18年連続でIntel。売上高は減少したが、マーケットシェアは14.6%と2008年の13.6%から向上している。

 2位はSamsung Electronics(シェア7.7%)。同企業は2009年に売り上げを伸ばした企業の1つ。この背景には、DRAMとNAND型フラッシュメモリの急激な価格低下を調整するためベンダー各社が供給を調整した結果、価格が共に高止まりしたことが挙げられる。

 3位は東芝(シェア4.2%)。民生機器向けや自動車向け半導体の需要が冷え込んだものの、NAND型フラッシュメモリの価格上昇により、市場全体よりも少ない落ち込みとなった。

世界半導体メーカー ランキングトップ10(出典:米Gartner)


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