Google傘下のAdMob、iPadアプリ内広告作成用SDKをリリースHTML5の動画広告も計画

Appleのモバイル向け広告ネットワーク「iAd」発表を前に、AdMobがiPadアプリ内広告を作成するためのSDKをリリースした。将来的にはHTML5を使った動画広告も作成できるようにする計画だ。

» 2010年06月03日 13時28分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Google傘下のAdMobは6月2日(現地時間)、パブリッシャー向け広告作成用キット「iPad App SDK」をリリースしたと発表した。同社の広告ネットワークのアカウントを持つパブリッシャーは無料でダウンロードできる。

 同SDKでは、すべてのiPhone OS搭載端末向けの広告を作成できるが、iPad専用のアプリ内広告も作成できる。iPad用としてはテキスト広告と画像広告が用意されており、それぞれ3種類の国際標準サイズのバナーを作成できる。

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 将来的にはHTML5を使った動画広告も計画しているとし、公式ブログに動画広告のデモ動画を掲載している。このデモでは、ゲームアプリ内のポルシェの動画広告をクリックして動画のアングルを360度回転させたり、画像を拡大する様子を紹介している。

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 同社によると、iPad向け広告ネットワークは急速に成長しているという。同日発表した5月の月例モバイル調査報告「Mobile Metrics Report」によると、AdMobの広告ネットワークで少なくとも1回広告リクエストを行ったiPadは85万台だった。そのうち58%が米国だが、5月28日に発売したばかりの日本が5%を占めた。

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