Google決算、2けたの増収増益 ペイドクリック数は前期比減

Googleの4〜6月期決算は売上高、純利益ともに24%伸ばしたが、広告クリック数が前期より3%減り、同社の株価は一時4%以上下落した。

» 2010年07月16日 07時23分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが7月15日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高が前年同期より24%増えて68億2000万ドル、純利益は24%増の18億4000万ドル(1株当たり5ドル71セント)となった。2けたの増収増益ではあるが、特殊要因を除いた非GAAPベースの1株利益(6ドル45セント)はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(6ドル52セント)を下回った。これを受け、同社の株価は時間外取引で一時4%以上下落した。

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比23%増の45億ドルで売上高の66%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は23%増の20億6000万ドルで全体の30%を占めた。Google AppsやAndroidなどを含む、その他の事業による収入は39%増の2億5800万ドルだった。

 注目されるペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比では15%増だったが、好調だった前期に比べると3%減となった。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比4%増、前期比2%増だった。トラフィック獲得経費(TAC)は17億3000万ドルで、広告収入に占める割合は26%となり、前年同期より1ポイント減った。同四半期末時点の正社員数は世界で2万1805人で、前四半期末時点から1184人増加した。

 エリック・シュミットCEOは「Googleは主力事業の堅調な伸びに加え、新興事業も非常に好調だった。伝統的なブランドが広告主として検索広告を採用するようになってきており、大手企業による検索、ディスプレイ、携帯端末向けにまたがったマルチ広告キャンペーンが増加している。われわれは主力事業である広告事業に引き続き投資していく計画だ」と語った。

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