OracleからOpenOffice.orgが独立し、「The Document Foundation」を設立

Sunが立ち上げたOpenOffice.orgプロジェクトがOracleから独立し、オフィススイートを新たに「LibreOffice」と名付けてプロジェクトを継続する。

» 2010年09月29日 15時52分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 オープンソースのオフィススイートOpenOffice.orgの開発コミュニティーは9月28日(現地時間)、独立組織「The Document Foundation」を設立すると発表した。OpenOffice.orgのプロジェクトは2000年に米Sun Microsystemsが立ち上げ、10年にわたって支援してきており、2010年1月の米OracleによるSunの買収で、Oracleの資産になった。新組織の立ち上げで、開発者らはOracleから離れることになる。

 同組織立ち上げの理由は「OpenOffice.orgの設立趣意書に書かれている独立性を守るため」としている。

 同組織はOpenOffice.orgを保有するOracleに対し、組織への参加と貢献を求めているが、まだ参加が決まっていないため、今後はスイート名を「LibreOffice」として開発を進めていく。Oracleと米IBM以外の主な支援企業である米Google、米Novell、米Red Hatが参加を表明しているほか、Free Software Foundation(FSF)やOpen Source Initiative(OSI)も賛同のコメントを寄せている。

 LibreOfficeは既に公開されており、The Documentation Foundationのサイトから無償でダウンロードできる。

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