Google、自社ブランド端末「Nexus S」発表 Android 2.3搭載で年内に米国で発売

Googleが、Gingerbread(コードネーム)搭載の「Nexus S」を発表した。製造はSamsungが行い、米国では12月16日からBest Buyが独占販売する。

» 2010年12月07日 07時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは12月6日(現地時間)、スマートフォンOSの最新版「Android 2.3(コードネーム:Gingerbread)」と、同OSを搭載する自社ブランド端末「Nexus S」を発表した。Android 2.3のSDKは開発者向けサイトからダウンロードできる。

 Android 2.3はうわさ通り近距離無線通信技術のNFC(Near Field Communication)をサポートするなど、以下のような改善点、新機能がある。

ginger battery バッテリー管理画面
  • NFC機能:端末が対応すれば、「おサイフケータイ」のような決済機能が利用できる
  • IP電話機能:通信プロトコルのSIP(Session Initiation Protocol)をサポートする
  • ユーザーインタフェースの簡易化、高速化
  • ソフトキーボードの改良:キートップの配列がタップしやすくなり、キーボードの上にインクリメンタルに入力候補が表示されるようになった
  • コピー&ペースト機能の改良:選択範囲を調整する矢印アイコンが使いやすくなった
  • バッテリー管理機能の改良:バッテリーの消耗状況を項目別に表示する
  • アプリ管理機能の改良:アプリの終了などのタスクマネジメントの操作性が向上した
 ginger key 新しくなったソフトキーボード

 また、V8、WebMをサポートし、ゲーム開発者待望の3軸ジャイロスコープにも対応した。

 Android 2.3を搭載する最初のスマートフォンNexus Sは、Googleのブランド端末としては1月発売の「Nexus One」に続く第2弾になる。Nexus Oneは台湾のHTCが製造したが、Nexus Sは韓国のSamsung製だ。また、不調に終わった自社のオンラインショップでのWeb直販という形態はとらず、米国では、SIMロック解除版と米T-Mobile版を米小売り大手のBestBuyが12月16日から独占販売する。日本での発売予定については明記されていない。

 米国での販売価格は、SIMロック解除版が529ドルで、T-Mobile版は2年間の通話・データサービス契約付きで199ドル。

 Nexus Sのハードウェア仕様は、4インチ(800×480)のスーパーAMOLEDタッチスクリーン、ビデオ会議も可能な2つのカメラ(メインカメラは500万画素)、16GバイトのmicroSDを搭載。プロセッサは1GHz Cortex A8で、ネットワークはGSM、HSPA、IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR、NFC、A-GPSに対応する。サイズは63×123.9×10.88ミリで、重さは129グラム。

 nexus Nexus S

 Googleは同端末の新情報を提供するNexus Sの専用サイトを立ち上げた。「Sign Up」するとメールで新情報を受信でき、エントリーできる国のリストには日本も含まれている。

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