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» 2011年01月11日 15時33分 UPDATE

Cisco、コンパクトタイプのCatalystスイッチを発表

Ciscoの新しいCシリーズスイッチは個別の引き込み線を必要としないため、配線を気にせずどこにでも配置できる。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 米Cisco Systemsは、Catalystイーサネットスイッチシリーズで新たなモデルを投入しようとしている。設置場所、配線、電力などの面で制約がある環境を意識した設計となっているのが特徴だ。

 同社の新コンパクトスイッチシリーズ「Catalyst 3560-C」および「Catalyst 2960-C」は、高パフォーマンスのネットワーキング機能を配線クローゼットから解き放ち、ユーザーがこれらの機能を必要とする場所の近くで実現することを狙った製品だ。具体的な利用環境としては、小売り分野(POS端末を使用する店舗やキオスク)、教育関連(教室、学生寮)、医療分野(診療所、病院の受付)、娯楽・ゲーム業界(遊覧船、スロットマシンフロア)などを想定している。

 Ciscoのイーサネットスイッチング部門のロバート・ソダーベリー上級副社長兼ジェネラルマネジャーは「ますます多くのITインフラがユーザーの近くに配置されるようになってきた」と取材で答えている。「古典的なクローゼット配線型スイッチは、こういった用途には向いていない」

 Ciscoの今回の発表は、1月10日(現地時間)にニューヨーク市で開かれた全米小売業協会の年次大会で行われた。

 ソダーベリー氏によると、この分野の市場規模は約10億ドルになる見込みで、Ciscoのライバルである米Hewlett-Packard(HP)、米Adtran、米NetGearなどが提供しているローエンドのコモディティー型スイッチは現在、この市場のニーズに応えていないという。Catalyst 3560-CおよびCatalyst 2960-Cスイッチは、Ciscoの「Borderless Network」構想の一環となる製品だ。同構想は2009年10月に立ち上げられ、企業ユーザーおよびコンシューマーがいつでもどこからでも任意の端末でネットワークにアクセスできるネットワークインフラを構築するのが狙いだ。

 Ciscoの新スイッチは3月に発売の予定で、ソダーベリー氏によると、大企業だけでなくSMB(中堅・中小企業)も含めた企業ユーザーが直面しているさまざまな課題に対処するという。これらの課題としては、電力供給や管理、端末の可視化、配備をめぐる問題、配線上の制約、コストなど多岐にわたる。「SMBなどでは従来、こういった課題に対処するためにローエンドのスイッチを導入しようと思っても、パフォーマンスや管理機能などの面で妥協を強いられた」と同氏は話す。

 「競合各社は基本的に、ユーザーが要求するサービスや機能を備えない非力なスイッチング機器しか提供していない」(同氏)

 配線に関しては、Ciscoの新しいCシリーズスイッチはネットワークエンドポイント用に個別の引き込み線を用意しなくても済むため、配線クローゼットから離れた場所にケーブルを敷設するのに伴う複雑な作業が軽減される。これらのスイッチは、配線クローゼットから最大100メートル離れた場所に配備できる。また、ファンを搭載せず、動作音が静かなので、机の下、カウンターの上、壁などに設置することができる。Ciscoによると、スイッチのサイズは、米Microsoftのゲーム機Xboxの本体の半分程度だという。

 新スイッチはパススルー方式のPoE(Power over Ethernet)機能も備えており、上流側のスイッチあるいは配線クローゼット内のルータから電力供給を受けることができる。この電力はスイッチ自身の電源としてだけでなく、スイッチに接続された下流のIP機器の電源としても利用できる。

 セキュリティ面では、両スイッチはCiscoのネットワーキングセキュリティソリューション「TrustSec」に対応し、盗難や不正アクセスといったセキュリティ上の脅威に対する防御を実現する。TrustSecはスイッチと端末間でやりとりされるすべてのデータを暗号化し、ユーザーID、職務、端末の種類に基づく強力なセキュリティポリシーを提供する。安全な決済処理のためのセキュリティ標準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)にも準拠する。

 新スイッチはCiscoの「EnergyWise」技術もサポートする。これは、スイッチに接続された機器の消費電力を監視・管理する機能を提供する。必要であれば、これらの機器の消費電力を抑制したり、EnergyWise経由で使用していない機器の電源を切ることも可能だ。

 Cシリーズスイッチの配備・管理機能としては、容易なセットアップと迅速なトラブルシューティングを可能にするCiscoの「Catalyst Smart Operations」技術のほか、接続された機器に応じてスイッチの自動構成を行う「Auto Smartports」機能などが組み込まれている。

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