東芝ソリューションとインフォマティカ、低遅延の証券売買システムを提供へ

東芝ソリューションとインフォマティカは、証券売買に伴うシステムの遅延を大幅に改善したソリューションを共同展開する。

» 2011年04月26日 12時31分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 東芝ソリューションとインフォマティカは4月26日、証券業向けのソリューションで協業することを発表した。東芝ソリューションの取引所用ゲートウェイ製品「JSOES」に、インフォマティカの通信ミドルウェア製品「Informatica Ultra Messaging Streaming Edition」を搭載し、証券売買での遅延を改善した「高速版JSOES」の提供を開始する。

 今回の協業では、売買システムの構成要素である証券取引所への接続ゲートウェイの処理能力を高めることで、低遅延の売買システムの実現を目指す。従来製品に比べて処理性能が約30倍に高まり、注文1件当たりの処理時間が百数十マイクロ秒になるという。

 2社は証券会社への提案を共同で実施する予定で、今後3年間で20社以上での導入を計画する。国内では、2010年1月に東京証券取引所でarrowheadが稼働したことを受けて、システムによる執行処理能力の向上や、私設取引所の利用拡大による執行取引所の多様化などが進み、証券の売買金額、件数が著しく増加している。このため、低遅延の売買システムの導入が証券会社などの間で注目されている。

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